美容師の腰痛は対策できるの?
できます。普段から立ち姿勢を意識したり、動作も腰に負担がかからないようにしましょう。
この記事では、腰痛に悩む美容師の方のために、腰痛の原因と対策をお伝えしていきます。
結論としては、腰痛を予防するためには仕事中の姿勢に気を付けることが最も大事です。
- 痛みがひどい場合は整形外科に行く
- 施術中の姿勢やシザーケースなどが腰痛の原因
- 腰痛を防ぐために姿勢を意識する
- 靴やシザーケースなど日常的に使用する道具の見直し
- 運動やコルセットなどを取り入れる
正しい立ち姿勢を意識することが重要です。背骨が頭から腰にかけて緩やかなS字を描く姿勢を保つことで、筋肉への負担が軽減されます。
姿勢の確認は、家族や同僚に確認してもらうとよいでしょう。
また、重いものを持ち上げる際は、前屈せずに一度しゃがんでから足の力を使って持ち上げるようにすれば、腰への負担を減らせます。
腰痛は、美容師でよくある職業病です。
放っておくと、腰椎椎間板ヘルニアなどに悪化してしまう恐れがあるので、早めの対策をしましょう。
美容師の腰痛の原因と対処法を詳しく解説していきます。
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腰痛を防ぐためにできること|仕事中は姿勢を意識する
毎日の仕事中でも気を付けられるポイントは以下の2つです。
- 正しい立ち姿勢を意識しよう
- 動作は腰の負担を減らすように
それぞれを詳しく説明します。
正しい立ち姿勢を意識しよう
腰痛を予防するためには、正しい立ち姿勢を意識することが大切です。
正しい立ち姿勢とは、背骨が頭から腰にかけて緩やかなS字になっている姿勢で、この姿勢を維持できれば筋肉への負担も少なく、長時間でも楽に過ごせます。
自分では正しい姿勢のつもりでも、重心の偏りなどといった姿勢の歪みが発生してしまうこともあるため、姿勢の確認は自分ひとりで行うのではなく、家族や同僚などに確認してもらうのがいいでしょう。
動作は腰の負担を減らすようにする
腰に負担がかかってしまうような動作をできるだけ減らすことも、腰痛を予防させる方法のひとつです。
たとえば、重いものを持ち上げるときも、前屈して持ち上げるのではなく、一度しゃがんでから足の力も使って荷物を持ち上げるようにしましょう。
よく言われる腰を落として施術するなども効果があります。
痛みがひどい場合は病院を受診する
今現在腰痛に悩んでいて、痛みが強くなってきたり、痛くなってきたりするなどの症状が気になる場合は、病院を受診しましょう。
腰痛で通院する場合に診てもらうのは、整形外科です。痛みが悪化してしまう前に受診し、しっかりと医師に診てもらうことをおすすめします。
腰痛が悪化しないために使っている道具を見直す|使っている道具が腰痛を引き起こしている場合もある
姿勢だけではなく、毎日使っている道具に原因がある場合もあるので、腰痛がつらい人や予防したい人も1度、道具を見直してみて新調するのも1つの手です。
- 靴を選び直す|軽量タイプの靴にする
- 軽いシザーケースを使用して腰への負担を軽減する
上記の2つを詳しく説明します。
靴を選び直す|軽量タイプの靴にする
靴は姿勢の維持や体の負担軽減に大きな役割を担っているため、自分の足に合った靴を選ぶことが大切です。
ここでは、靴選びのポイントをご紹介します。
- ヒールの高さは3cmがベスト
- 靴底のソール部分がしっかりと曲がるもの
- 甲の部分がぴったりとフィットするもの
- できるだけ軽量タイプの靴にする
ヒールの高さは、男女関係なく3cmが一番体重が安定する高さになっています。
ヒールが高すぎるとつま先に負担がかかるので、ヒールは5cm以下にするのがいいです。
今使用している靴を自分に合わせるには、インソールを使用するのがおすすめです。
インソールにも様々な種類があります。
- 土踏まずに突起がついており、血行促進が期待できるもの
- 前に滑るのを防ぐ、高いヒールに合うもの
- つま先が薄くなっており、窮屈に感じないもの
他にも色々な種類があるので、自分に合ったインソールを選びましょう。
軽いシザーケースを使用して腰への負担を軽減する
美容師にとって欠かせないシザーやコームなどの持ち運びに使用するシザーケース。
シザーケースは意外と重量があり、常に腰巻や肩掛けをしていると重心が傾いてしまい腰痛につながります。
かといって、必要なシザーの重さは削れません。
そこで、ケース自体が軽量なものを使用するのがいいでしょう。
重量は100g以下で、腰巻と肩掛けのどちらにも対応可能なシザーケースもあります。
重たいシザーケースを付けていたくないという方は、シザースタンドを使うのもありです。。
シザーやコーム、バリカンなども立てられるため、常に身に着ける必要がありません。
普段の生活や休憩中などにできること|コルセットの使用やストレッチで筋肉をほぐしたり腰を支える
普段の生活でも気を付けられることや対策法を5つ紹介します。
- サポーターやコルセットを使用する
- 定期的に運動を取り入れる
- ストレッチをする
- 温感グッズを使用する
- 寝具の見直し
それぞれを詳しく説明します。
サポーターやコルセットを使用する
コルセットは、腰部をサポートし、姿勢の矯正に役立ちます。
長い時間の立ち仕事中でも腰を安定させ、痛みが軽減できます。
ただし、常用しすぎると体を支える筋力が低下して腰痛が慢性化する恐れもあるため、頼り切りにならないようにしましょう。
また、締め付けがきつすぎるものを使用すると血流が悪くなり、痛みが増すこともありますので、締め付けを自分で調整できるものを使用するなどして、自分に合ったものを使用するようにしましょう。
腰痛がひどい場合は病院で処方してもらえる場合もあります。
定期的に運動を取り入れる
運動不足による筋力低下も腰痛の原因になることがあります。
特に背筋や腹筋などをバランス筋肉をつけることによって、腰を守ることが可能です。
運動する時間が取れない場合は、駅を一駅分歩くなどして、日頃から運動を習慣にして、腰痛の起きにくいからだを作ることができます。
ストレッチをする
ストレッチで、凝り固まった筋肉をほぐして、血行を良くします。
腰痛予防として非常に効果がある手段です。
例えば、休憩中に浅めに椅子に座り、背中を丸める動作から胸を反らす動作をゆっくり深呼吸しながら20秒繰り返すストレッチや、お風呂上りにストレッチをするのも効果的です。
他にも、ストレッチポールやバランスボールなどのストレッチ器具を使用するのもおすすめです。
温感グッズを使用する
腰部を温めることで血流が良くなり、痛みの緩和に繋がります。
数百円で買えるものから数万円するものまで幅広く販売されていますので、自分に合った温感グッズを使用して、腰痛の緩和を促すことができます。
寝具の見直し
寝起きに腰痛がある場合は寝具を見直してみるのがおすすめです。
睡眠時の姿勢や自分に合わない寝具を使用していることも腰痛の原因になります。
寝具は柔らかすぎず、堅すぎず、寝転んだ時に正しい姿勢になっているものを選びましょう。
腰が沈みすぎているものは、腰痛の原因になります。
特に腰痛に悩んでる美容師の方は体圧分散に優れたマットレスがおすすめです。
自分に合ったものが分からない場合は寝具の販売店に行き、寝心地や体に合っているか確認できますので販売店に行ってみるといいでしょう。
腰痛の原因|施術中の姿勢が大きな要因
美容師の腰痛はなぜ多いのか、考えられる原因は以下の5つです。
- 前かがみの姿勢になることが多い
- 立ち姿勢のくせ
- 立ちっぱなしの作業による疲労
- 靴が合わない
- シザーケースを腰から下げる
それぞれを詳しく説明します。
1. 前かがみの姿勢になることが多い
美容師が腰痛になりやすい理由としては、施術中に前かがみの姿勢になってしまうことが多いことが挙げられます。
たとえば、カット中のお客様の髪の長さを確かめたり、シャンプー時にお客様の髪を洗ったりするために無意識に前かがみになり、腰を痛めてしまうことがあるようです。
2. 立ち姿勢のくせ
人間は誰しも骨格や骨盤の歪みなど、それぞれくせを持っています。
たとえば、左右どちらかの足に重心がかかっていたり、腰が前に出ていたりするなどです。
このような姿勢は腰に負担がかかってしまうため、腰痛の原因になってしまうこともあります。
さらに、骨盤や筋膜の歪みがくせになってしまうと、治すのにも時間がかかってしまいます。
3. 立ちっぱなしの作業による疲労
美容師の仕事は、基本的に立ち仕事です。
座る時間もあまりなく、営業中はずっと立っているという人もなかにはいるでしょう。
ずっと立っていることによる疲労も、腰痛の原因となります。
立ち姿勢は背中やお尻、腰などといった広範囲の筋肉を使うため、疲労がたまり、腰痛になってしまうこともあるようです。
4. 靴が合わない
靴は姿勢の維持に重要な役割を担っています。
履いている靴が合っていないと姿勢が崩れ、腰痛の原因となることもあるからです。
美容師の仕事はファッションも重要ですが、サイズが合わない、履いていて疲れるような靴は注意しましょう。
のちほど、自分に合った靴の選び方をご紹介します。
5.シザーケースを腰から下げる
多くの美容師が使用するシザーケースは、腰部にかける重量が左右で異なることで腰痛の原因となります。
一日中重たいシザーケースを身に着けていると、腰に大きな負担がかかります。
特に、シザーケースを緩めに巻いている場合は、無意識に落とさないよう腰に負担がかかる姿勢をとってしまいがちです。
肩掛けのシザーケースを使用している場合も、体全体の重心が傾くほか、肩こりも起こしがちです。
まとめ
腰痛の主な原因は施術中の無理な姿勢が続くことや、立ちっぱなしによる腰への負担です。
痛みがひどい場合は病院の受診が優先ですが、日々の生活からストレッチや使用する道具の見直しなどできることがありますので、意識してみるといいでしょう。
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