美容師の職業病である腱鞘炎の原因って何があるの?
美容師の業務全般が腱鞘炎の原因になり得ます!
この記事では、美容師の方へ職業病と言われる腱鞘炎について詳しく解説します。
結論としては美容師の腱鞘炎の原因は施術にあります!
- 腱鞘炎の主な治療方法はステロイド注射や手術
- 改善策は腱鞘炎予防のハサミを使用する
- 腱鞘炎で労災は下りない場合が多いが業務中だと証明できれば労災はおりる
- 原因は施術全般
- 美容師に多い腱鞘炎の種類はドケルバン病とばね指
美容師の腱鞘炎の治療法は、主にステロイド注射と手術。ステロイド注射は即効性があり、効果は数週間持続しますが、アレルギーがある場合は注意しましょう。
重症化した場合は手術が必要で、局所麻酔で腱鞘を切開し腱を解放します。
改善策としては、利き手でない手でカットしたり、腱鞘炎予防のハサミやサポーターを使うのが有効です。
腱鞘炎は業務中に発症する場合が多いですが、証明が難しく、労災が適用されないのが一般的です。
腱鞘炎は早期の対処が重要で、予防もしっかり行いましょう。
それでは、美容師の腱鞘炎について詳しく説明します。
美容師の腱鞘炎の治療する2つの方法
腱鞘炎の治療方法って何があるの?
注射や手術で治療します!
腱鞘炎の治療方法は以下の2つです。
- ステロイド注射
- 手術
それぞれの治療法を詳しく説明します。
ステロイド注射
ステロイド注射は即効性があります。
効果は2~3週間で症状の改善を期待できますし、効果は半年程度続きます。
しかしアレルギー体質の方はステロイド注射を利用できない場合があり注意が必要。医師と相談して治療方針を検討しましょう。
手術
重症化してしまった場合は手術が必要。ステロイド注射などの他の対処法が効果が無いほど悪化してしまうと、手術しか治す方法がありません。
手術内容は腫れてしまった腱鞘を切って、腱を解放させて症状を和らげるのを目的として、麻酔は局所にします。
20分程度で手術自体は終わる場合がほとんどで、基本的には入院せず日帰りで終わるため、忙しい美容師でも比較的簡単に手術を受けられます。
美容師の腱鞘炎の3つの改善策
美容師で腱鞘炎になってしまった時の改善策ってあるの?
サポーターやテーピングで固定するのがおすすめです!
美容師が腱鞘炎になってしまったときの改善策は以下の3つです。
- 利き手でない手でカットする
- 腱鞘炎予防のハサミを使用する
- サポーター・テーピング
それぞれの改善策を詳しく説明します。
利き手でない手でカットする
利き手でない手でカットの練習をしておくと役立ちます。
腱鞘炎が悪化してしまうとハサミもまともに握れなくなってしまいます。
重い症状が出てもなお美容師を続けたいと思う方は、利き手とは反対の手でカットしましょう。
そこまで重傷で無くても痛みが伴う場合は、刈り上げなど特定のカット技法のみを利き手とは別の手で行う美容師もいます。
腱鞘炎予防のハサミを使用する
腱鞘炎予防のハサミを使用する方法もあります。
ハサミメーカーが手に負担のかからないハサミの開発をしています。
重症化していない方は病院に通院しながら、ハサミなどの道具を変えるのを考えてみましょう。
予防としても症状が出る前から、腱鞘炎予防のハサミを使用するのをおすすめします。
サポーター・テーピング
サポーターやテーピングも活用するのがおすすめです。
サポーターやテーピングは関節を固定して負担を軽減してくれます。
営業中に着用できない場合は、練習中やプライベートのみだけでも装着してみてください。
長時間の圧迫は血行不良になる恐れがあるため、就寝時の着用は避けましょう。
美容師の腱鞘炎で労災はおりない場合が多いが証明できれば労災もおりる
美容師が腱鞘炎になると労災っておりるの?
保健がおりない場合が多いです!
腱鞘炎で労災はおりない場合が多く見受けられます。
労災とは、労働災害保険の略で、業務中または通勤中に起きた怪我や事故に対して保険給付を行ってくれる制度です。
労災がおりづらい理由は、本当に美容師としての業務中に起きた症状なのかが証明しにくい点が挙げられます。
腱鞘炎は日常生活でも起こってしまう怪我のため、美容の業務中に起こった怪我という証明ができれば保険もおります。
最近では特定の法人や店舗に属さないフリーランスの美容師も増えてきていて、フリーランスで働いている方は個人でしっかりと保険に入っていないと、症状を証明できたとしても保険は適用されません。
症状が出た段階ですぐに病院へ行き、どんな場面で腱鞘炎が起きたのか証明できる準備もしておきましょう。
美容師が腱鞘炎になるのは業務全般が原因
美容師が腱鞘炎になる原因って何があるの?
美容師の技術全般が腱鞘炎になる原因です!
美容師が腱鞘炎になるのは主に以下の理由です。
- シザーの開閉
- シャンプー
- パーマのロッドを巻く作業
特にシザーの開閉は親指だけを動かして使う構造なため、一般的なハサミに比べて手首に負担がかかりやすいです。
さらに開閉の際に力を入れすぎると腱鞘炎のリスクが高まります。
上記の同じ動作を長時間続けると腱鞘炎に繋がります。
美容師の腱鞘炎は手首周辺の痛みや違和感が多い
腱鞘炎の症状ってどんなのがあるの?
主に手首周辺の痛みや違和感です!
手首を動かす際に痛みを感じたり、指が曲がりにくくなったり、腫れあがってしまう症状も出てきます。
少しの痛みでも放っておくと症状が悪化し、簡単な指の動作でも激痛が伴う可能性があります。
腱鞘炎が疑われる場合は早急な対処が重要です。
美容師がなりやすい腱鞘炎は2種類ある
美容師がよくなる腱鞘炎の種類は以下の2つです。
- ドケルバン病
- ばね指
それぞれを詳しく説明します。
ドケルバン病
ドケルバン病は、美容師に一番多いと言われる腱鞘炎の種類です。
症状は親指を動かすと手首に痛みが生じ、親指の付け根の手の甲が腫れあがります。
押すと痛む、親指の曲げ伸ばしをすると強く痛む、親指が思った通りに動かせないなどの症状で見極められます。
- 親指を握ってグーを作る
- 親指側を上にして腕を前に伸ばす
- 手首を小指側に曲げる
上記は「アイヒホッフテスト」と呼ばれる検査。この検査で親指の付け根辺りに痛みを生じる場合、ドケルバン病である可能性が高いです。
手軽に検査できるため、早速試してみましょう。
美容師はハサミの開閉のときに親指のみを動かすため、ドケルバン病が多いとされています。
現代ではスマートフォンで親指ばかり使う場面が増えていて、美容師は特に注意が必要です。
ばね指
ばね指は親指のみだけでなく、全ての指で起こり得ます。
症状は主に指を動かしたときに痛みや動かしにくさを感じ、悪化すると指を伸ばそうとしたときに引っ掛かりを強く感じ、指の付け根に痛みや腫れ、熱感が出てきます。
朝方に症状が強く、日中は使っていると症状が軽減する場合もあり、さらに悪化してしまうと、指が動かない状態になります。
ばね指による症状は、痛みの出ている指や手首だけなく、腕や肩の捻じれを治さない限り再発の危険性が残ります。
指や手首だけでなく、骨盤や胸郭、背骨など身体全体の歪みを整えて、腕や指先への負荷を軽減させていかないと根本的な解決には繋がりません。
美容師の腱鞘炎の4つの予防策
腱鞘炎を予防できる方法ってあるの?
仕事中以外は手を休めると腱鞘炎を予防できます!
美容師が腱鞘炎を予防するには以下の方法があります。
- 適度な運動やストレッチをする
- 腕をマッサージする
- 仕事以外は手を休める
- ハサミやブラシを正しいフォームで使う
美容師は仕事で手を使用する場面が多い分、私生活ではできるだけ負荷がかからない工夫が大切です。
業務中などに疲れを感じたら適度なマッサージやストレッチを行うなど、日々のケアを忘れないでください。
道具の持ち方が悪い場合も手に余計な負荷がかかっている可能性があります。
フォームを見直して、最小限の力で効率よく道具を扱えば、腱鞘炎だけでなく疲労のリスクも回避しやすくなります。
痛みを感じたらすぐに病院に行きましょう。
浅知恵のセルフケアは症状が悪化する可能性もあるため、医師の指示に従うのが大切です。
Ponoではゆったり施術できるため腱鞘炎になりにくい
Ponoは腱鞘炎になりやすいの?
ゆったりとした施術環境で腱鞘炎になりにくいです!
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まとめ
美容師の腱鞘炎の原因は、施術による手首や指の酷使によるものです。
治療法はステロイド注射や手術で、改善策は腱鞘炎予防のハサミを使用したり、サポーターやテーピングで固定する方法があります。
美容師の腱鞘炎では労災はおりない場合が多いですが、業務中による怪我だと証明ができれば労災はおります。
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