美容師の手取り年収はどのくらい?安い理由や年収の上げ方を徹底解説

美容師の手取り年収ってどのくらい?

Ponoスタッフ

手取りで平均約285万円です!

この記事では、美容師の方へ手取り額について詳しく解説します。

結論としては美容師の平均手取り年収は約285万円です!

この記事で分かること
  • 美容師の手取り年収は地域や経験年数によっても変わる
  • 額面-控除=手取りで計算できる
  • 手取りが安いのは固定費が高かったり売上に限界があるのが原因
  • 年収を上げるにはキャリアアップや都心の美容室に転職する

美容師の平均手取り年収は約285万円で、男性は年収411万円、女性は332万円です。

年齢が上がると年収も増え、30代男性は423万円、女性は344万円になります。

経験年数による年収は、15年以上で415万円となり、経験が多いほど収入が上がる傾向。

企業規模が大きいほど年収が高く、地域によっても差があり、東京都や千葉県は年収が高めです。

手取りを増やすには、キャリアアップや高収入の美容室への転職が重要です。

それでは、美容師の手取りについて詳しく説明します。

目次

美容師の平均手取り年収は約285万円

美容師の平均手取り年収や月収ってどれくらいなの?

Ponoスタッフ

平均手取り年収は約285万円です!

美容師の平均年収や月収については以下の5つです。

  • 平均年収と月収
  • 年代別・性別でみる平均年収
  • 経験年数でみる平均年収
  • 企業規模でみる平均年収
  • 地域別でみる平均年収

それぞれについて詳しく説明します。

平均年収と月収

令和3年賃金構造基本統計調査によると美容師の平均年収と月収は以下の通りです。

20代~50代美容師の平均年収
男性年収411万円月収34万円
女性年収332万円月収27万円

美容師は労働時間が長い場合が多く、1日10時間以上の労働をするときも少なくありません。

時給換算すると低くなる場合が多いです。

年代別・性別でみる平均年収

年代別・性別での平均年収は以下の通りです。

20代男性302万円20代女性303万円
30代男性423万円30代女性344万円
40代男性451万円40代女性355万円
50代男性458万円50代女性368万円

勤続年数にもよりますが、年齢が上がるにつれ年収も上がっています。

男性は40代から現場を離れて、運営やマネジメントに関わる働き方になる傾向があります。

女性は結婚や出産を機に現場を離れる場合が多く、期間が空いて復帰となると技術や指名客を取るのに時間がかかってしまう可能性が考えられますが、一概には言えません。

経験年数でみる平均年収

経験年数による平均年収は以下の通りです。

0年228万円
1~4年257万円
5~9年316万円
10~14年355万円
15年以上415万円

経験年数が多ければ多いほど、年収や賞与は増えていきます。

技術職である美容師は、実践での経験が大切というのが分かります。

あくまで平均で経験年数が少なくても年収が高い人もいるため、年収を上げるには技術力も向上させていきましょう。

企業規模でみる平均年収

企業規模による平均年収は以下の通りです。

男性平均年収男性賞与男性超過労働時間
10~99人399万円3万円3時間
100~999人399万円15万円12時間
1000人以上422万円14万円14時間
女性平均年収女性賞与女性超過労働時間
10~99人324万円7万円2時間
100~999人364万円16万円15時間
1000人以上377万円13万円13時間

20~50代の美容師の給与から換算しています。

企業規模が大きくなると年収も増えますが、労働時間も増える傾向です。

貰える金額が増えればその分仕事量も増えるのかもしれません。

  

地域別でみる平均年収

地域別の平均年収は以下の通りです。

年齢平均年収
東京都31歳338万円
神奈川県27歳279万円
埼玉県26歳292万円
千葉県29歳362万円
大阪府35歳257万円
愛知県29歳301万円
福岡県34歳289万円

調査年齢にバラつきがありますが、東京都や千葉県のエリアが年収が高くなっています。

しかし家賃や生活費を考慮すると、年収が高いからと言って生活が潤うわけではありません。

   

美容師が月収や年収から手取り額を計算する方法

月収や年収から手取り額はどうやったらわかるの?

Ponoスタッフ

額面から控除を引いた金額が手取り金額です!

手取り額の計算方法は以下の通りです。

額面とは通勤手当などの各種手当を基本給に足した金額。「総支給金額」と給与明細には記載されている場合が多いです。

そこから社会保険料や税金などが控除(額面から引かれる金額)された金額が手取りです。

手取りは額面の75~85%と言われています。

しかし、控除される額は扶養家族などの条件によって違うため、額面から正しい手取り金額は計算できません。

計算方法は簡単に式にすると下記になります。

額面-控除=手取り

美容師の手取り給料が安い3つの理由

美容師の手取り給料が安いのはなんで?

Ponoスタッフ

店舗の売上に限界があったり、固定費がやや高い業界だからです!

美容師の手取りが安い理由は以下の3つです。

  • 売上には限界があるから
  • 固定費が高く人件費が削られる
  • 単価が下がっているから

それぞれの理由を詳しく説明します。

売上に限界があるから

美容室は客単価や回転率がある程度決まっているため、店舗やグループの売上に限界があります。

売上を上げるには、回転率を上げてたくさんのお客様に来店していただく必要があります。

1人当たりの滞在時間を減らす努力も欠かせません。

しかしお客様のメニューは一人ひとり異なります。

施術スピードを意識しすぎるとサービスの質の低下にも繋がります。

サービスの質の低下はクレームなどが増えて失客してしまいます。

上記の悪循環のせいで、美容師の負担が大きくなりすぎてしまう場合も少なくありません。

機械ではなくスタッフが丁寧に施術するため、売上には限界があります。

固定費が高く人件費が削られる

固定費や経費の高さも、給与の低さに繋がります。

美容室を運営するには売上に関わらず毎月発生する固定費、売上によって変動する変動費があります。

固定費  店舗の家賃、水道光熱費、人件費、広告費、通信費(表にする)

変動費  材料費、道具代、雑費(飲み物や雑誌など)

上記が美容室を経営する上で、少なくともかかる経費です。

来客数は毎月変動がありますが、固定費は必ずかかります。

家賃や通信費などは削減できないため、人件費がカットされる場合も少なくありません。

単価が下がってるから

安値競争により美容室の客単価が下がっているのも原因の一つです。

厚生労働省の調査によると令和2年度の美容室店舗数は25万7890軒。これはコンビニの店舗数5万6505軒を大きく上回る数です。

店舗数が多い分集客のために1000円カットなどの安いメニューを提供せざるを得ない状況。結果、客単価も下がってしまい、客数が増えても売上が伸びません。

修行期間が長い

アシスタント期間が長いのも給料が低い原因です。

美容室ではアシスタントができる業務は多くありません。

一般的に美容室では、美容師とはカットまでのすべての技術ができるという区別がされます。

アシスタントの技術売上はスタイリストより低く、月17万円の売上を上げても給与が17万円だとしたら、美容室の利益は0円になります。

生産性の低いアシスタントの月収はできる限り抑えたいというのが美容室側の考えになります。

手取り年収を上げたい美容師はキャリアアップや転職する

手取り年収を上げたいときはどうするべきなの?

Ponoスタッフ

キャリアップを目指したり、給与水準の高い美容室への転職をしましょう!

  • キャリア・技術・固定客をとにかくつける
  • 給料が高い地域の美容室へ転職

それぞれの方法を詳しく説明します。

キャリア・技術・固定客をとにかくつける

年収を上げるにはキャリアアップ・技術力向上・固定客の増加を意識しましょう。

キャリアアップしてアシスタントからスタイリストになれば、固定給にプラスで歩合給が加算されるため、頑張り次第では年収を上げられます。

技術力とはカットやカラーなどの施術もですがお客様にリラックスしてもらえる接客も含み、お客様の悩みを引き出し、家でのケア方法や美容師目線でのスタイルの提案などから固定客の増加へも繋がります。

次もこの美容師に施術して貰いたいと思ってもらえるサービスを意識するのが重要です。

給料が高い地域の美容室へ転職

給与の高い美容室に転職するのも手取り年収を上げる方法の一つです。

首都圏である東京都・千葉県などの地域は平均年収340万円と高めです。

逆に地域によっては平均300万円を下回るところもあるため、地域を変えるのも考えておきましょう。

しかし給与水準の高い地域でも美容室によって、給与体制は大きく変わります。

都心であっても平均年収より下回る美容室も少なくありません。

福利厚生や賞与など、様々な面から待遇の良い美容室を探す必要があります。

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Ponoスタッフ

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まとめ

美容師の平均手取り年収は285万円です。

年代や性別、経験年数、企業規模、地域によっても平均年収は変わりますが、美容師の手取り給料は他業種に比べ低くなっています。

施術は手作業で限界があり、経費がやや高い業種であるのが原因として考えられます。

手取り額を上げたい場合は、キャリアアップしたり給与水準の高い美容室に転職するしかありません。

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