美容師の勤務時間ってどれくらいなの?
10時間を超える場合も少なくありません!
この記事では、美容師の方へ勤務時間について詳しく解説します。
結論としては勤務時間は10時間を超える場合も多いです!
- 美容師の勤務時間は10時間を超える場合も少なくない
- 営業前後の業務が多く長時間労働になりやすい
- 法律では美容師も1日8時間と定められている
- 勤務時間を短くするには募集要項をよく比較する
美容師の平均勤務時間は10時間以上になる場合が多く、営業時間は通常午前10時から午後8時ですが、開店前の準備や閉店後の片付けも含まれます。
実際の勤務時間は、営業前後の業務や居残り練習で長くなるケースも少なくありません。
労働基準法では1日8時間が基本ですが、8時間を超えて働いている美容師が多いです。
休憩時間の確保が難しい場合もあり、勤務環境の改善が求められています。
自分に合った美容室を選ぶためには、募集要項を比較し、業務委託やパートなどの柔軟な働き方を検討するのが重要です。
それでは、美容師の勤務時間について詳しく説明します。
美容師の勤務時間は1日10時間越えが多い
美容師の勤務時間ってどのくらいなの?
10時間以上になる場合が多いです!
美容室は元々営業時間が長く、前後の作業も多くあるため、勤務時間が長くなります。
出勤時間や準備の時間はお店によって違うため、目安として考えてください。
美容師の実際の勤務時間
実際にはどのように働くの?
営業時間だけで10時間を超える場合もありますが、営業前後の業務で勤務時間が伸びてしまう場合が多いです!
美容師の実際の勤務時間は以下の4つです。
- 実際の勤務時間
- 営業時間や休憩時間
- 営業前の仕事
- 営業後の仕事
それぞれを詳しく説明します。
実際の勤務時間
美容師の勤務時間は、営業前や営業後も含みます。
仮に10時~19時が営業時間の場合、9時半に出勤で20時頃退勤になる場合が多いです。
休憩時間が1時間あったときは、勤務時間が9時間半になるため、残業時間が1時間半。週2日休んだら時間外労働は30時間前後となります。
しかし美容師は休みが取りにくい上に1日の労働時間も上記より長い場合が多いため、時間外労働の時間もさらに長くなる可能性も少なくありません。
営業時間や休憩時間
営業時間の平均は1施設当たり9.4時間です。
8時間を超える勤務の場合、休憩時間は1時間以上と定められていますが、日によっては休憩時間が取りにくかったり、短くなる場合も少なくありません。
昼食中でも電話対応や、来客の案内をしなければいけない場合が多く、美容師の休憩時間は曖昧になっています。
営業前の仕事
多くの美容師が開店の約1時間前に出勤して、営業前の準備を行います。
タオルや備品の確認、店内の清掃などを行った後、当日の注意点の確認や、情報の共有をするミーティングをします。
サロンによっては開店前に練習する場合もあります。
開店前の準備やミーティング時間も勤務時間に含まれなく、給料が出ない場合も少なくありません。
営業後の仕事
閉店後も後片付けがあります。
後片付けはレジの締め作業や清掃が主な内容。モデルにお願いして施術の練習を行ったりするケースもあります。
技術アップのための勉強会や講習会も営業後に行われたり、当日の反省会がある美容室もあります。
様々な仕事が重なり3時間後にようやく帰れるというケースも少なくありません。
美容師の勤務時間は1日8時間と定められている
美容師の勤務時間って法律で決まっていないの?
原則1日8時間と労働基準法で定められています!
美容師の勤務時間について定められているのは主に以下の4つです。
- 勤務時間は1日8時間
- 営業前後の出勤も勤務時間に含まれる
- 休憩時間は8時間以上の勤務で1時間
- 残業は月45時間まで
- 1日8時間を超えたら残業代の支払いが義務
それぞれの法律を詳しく説明します。
勤務時間は1日8時間
美容師の勤務時間は1日8時間と労働基準法で定められています。
8時間の中に休憩時間は含まれていません。
1週間の勤務時間に関しては、スタッフが10人以上の美容室で40時間以内、スタッフが10人未満の美容室は44時間以内となっています。
営業前後の出勤も勤務時間に含まれる
営業時間だけが勤務時間としてカウントされるわけではありません。
営業前後の出勤も勤務時間としてカウントされます。
営業前に30分、営業後に1時間準備などの業務をしていた場合、1時間半は時間が労働として残業扱いになります。
しかし強制ではなく、自主的な練習などで残った場合には残業とみなされません。
休憩時間は8時間以上の勤務で1時間以上取れる
1日の休憩時間は勤務時間によって異なります。
勤務時間 | 休憩時間 |
6時間未満 | 0時間 |
6時間以上 | 45分以上 |
8時間以上 | 1時間以上 |
上記が労働基準法で定められています。
正社員の場合、基本的に1日8時間の勤務なため、休憩は1時間以上になります。
しかしお客様の来店タイミングが定まっていないため、多くの美容師は短い休憩を取り、1日の合計が1時間になるような休憩の取り方をします。
残業は月45時間まで
営業前後の業務は時間外労働で残業扱いになります。
営業後だけが残業ではありません。
営業前の準備などの早出も残業に含まれます。
残業は1か月45時間、年間360時間までと定められています。
超過する時には「特別条項付き36協定」の手続きを雇用側がしなくてはいけません。
超過分は残業代の支払いが義務
1日8時間を超えて働いた分は、残業代の支払いが義務付けられています。
超過分の残業代の支払いは、ほぼすべての職種や業種で定められていて、美容師にも定められています。
営業時間外の労働だけが対象ではありません。
決められた休憩時間が取れなかった分も原則残業扱いとなります。
美容師の勤務が長時間になる3つの理由
なんで美容師の勤務時間は長くなるの?
特にスキルアップのための練習で長時間勤務になりやすいです!
美容師が長時間勤務になりやすい理由は以下の3つです。
- スキルアップ
- 営業前後の作業
- 休憩時間が取れない
それぞれの理由を詳しく説明します。
スキルアップ
美容師はスキルアップのための居残り練習があり、勤務時間が長くなりやすいです。
練習の仕方は美容室によって様々で、営業時間内のみの練習をしている美容室もあります。
しかし、営業後に練習やモデルを呼んで施術する場合も少なくありません。
練習や片づけをしていたら帰宅できるのが、23時や24時だったというケースも多いです。
スキルアップのための練習を営業時間内にやっていい美容室や、残業代としてしっかり支給される美容室も増えているため、美容室を探す際には、募集要項や直接質問などで確認しましょう。
営業前後の作業
美容師は営業前後の作業も多くあります。
店内の清掃、片付け、ミーティング、カルテの記入、レジの締め作業、クロスやタオルを畳むなど、業務は多岐にわたります。
営業時間前後の作業が多い美容室ほど、勤務時間は長くなっていきます。
改善するには、シフト制の美容室や無駄な作業の削減を取り入れている美容室を探しましょう。
休憩時間が取れない
きちんと休憩時間が取れないのも勤務時間が長くなる要因の一つです。
美容室は予約や来客がランダムで来るため、休憩時間がなかなか取れないです。
休憩を取れても電話や来客があると対応しなければなりません。
まとまった時間で休憩が取れなくても、何回かに分けて1時間以上取れればいいですが、忙しいとお昼ご飯が食べられなかったという状況もよくあります。
休憩時間が取れなかった分は残業代として支給されれば良いですが、美容師の休憩時間はよく曖昧になってしまっていて、きちんと支給されている人のほうが少ないです。
スタッフの人数に対して多すぎるお客様の予約を取っている美容室ではなく、完全予約制などを取り入れている美容室であれば、休憩時間も取りやすいです。
勤務時間外の労働で支払いがされない美容師が多い理由3選
なぜ勤務時間外にタダ働きさせられる美容師が多いの?
固定給に残業代が含まれていたり、練習時間が自主練習という風に捉えられているとタダ働きになってしまいます!
美容師がタダ働きになってしまう理由は以下の3つです。
- 基本給に固定残業代が含まれている
- 営業前後の練習が自主練とみなされる
- 管理職には残業代の支払いの義務がない
それぞれの理由を詳しく説明します。
基本給に固定残業代が含まれている
固定給に残業代が含まれている場合は、労働時間を超えて働いても残業代は加算されません。
残業代の有無がどうなっているのか知りたいときは、入社した時の契約書や就業規則を確認しましょう。
固定給に残業代が含まれている規約であれば、仮に1日の労働時間が12時間だったとしても泣き寝入りになってしまいます。
これから美容師として就職する人や転職する人は、残業代が含まれている固定給の場合、勤務時間は長くなるのを想定しておいてください。
営業前後の練習が自主練とみなされる
自主的な練習には残業代は支払われません。
残業代が発生するのは以下の場合です。
- 雇用主の指示
- 練習をしなければスタイリストになれないルールである
- 新しいメニューを導入するために全員が残って練習する
残業が発生しないのは以下の場合です。
- 自発的な練習
- 先輩美容師(雇用主ではない)の指示
基本的には美容室の売上を上げるために、スタッフに技術の練習をさせます。
半強制であったり練習会に参加しなければ入客できないといった場合には、残業代が発生します。
しかしなんとなく帰りづらくて閉店後も残ったという場合は、残業代を貰えないケースが多いため気を付けましょう。
管理職には残業代の支払いの義務がない
店長などの管理職へは残業代が支払われない場合も少なくありません。
労働基準法で管理監督者には残業代が不要と定められているためです。
しかし管理者全員が管理監督者に当てはまるわけではありません。
管理監督者の条件は以下の3つです。
- 経営者と同等の立場で仕事している
- 勤務時間について厳格に決められていない
- 給与や手当を含め地位に相応しい待遇を受けている
上記に該当しない管理者は残業代を貰う権利があります。
残業代を受け取っていない店長などは勤務形態や現在の待遇を確認してみましょう。
自分に合った働き方ができる美容室の4つの選び方
自分に合った美容室の選び方ってあるの?
募集要項の条件を比較してみましょう!
自分に合った働き方ができる美容室の選び方は以下の4つです。
- 募集要項の条件を比較する
- 業務委託
- パート
- 美容師免許を活かせる他業種で働く
それぞれのポイントを詳しく説明します。
募集要項の条件を比較する
自分に合った働き方ができる美容室の選び方は、まず募集要項の内容をよく比較するのが重要です。
- 給与
- 社会保険の有無
- 勤務時間や休日(夏季休暇制度など)
- 残業時間
- 将来的な育休や産休の取得についての方針
上記が募集要項に記載されています。
自分の譲れない条件について、確認・比較しましょう。
特に産休や育休を考えている場合は、将来の働き方も考慮して比較するのが重要です。
美容室によってはスキルアップに役立つ研修制度が充実しているところもあります。
交通費の支給や賞与の有無なども併せて確認するとより比較しやすいです。
業務委託
自分に合った勤務時間で働きたい場合は、業務委託で働ける美容室を探しましょう。
業務委託は雇用契約を結んでいない企業から仕事を委託される働き方。美容師が業務委託で働く場合、完全歩合制で自分の売り上げの一部を報酬として受け取るのが一般的な働き方です。
自分の好きな時間に働ける他、自由に休みを設定できたり、柔軟な働き方ができます。
プライベートも充実させながら美容師として活躍できます。
しかし業務委託で働くには、高い技術力、顧客ネットワークを築く力が必要で、美容師として実力をつけた方におすすめな働き方が業務委託です。
パート
パートタイム雇用も働き方の一つ。正社員より働く時間が短くなります。
育児や家事、介護の合間に働きたいといった希望を叶えられます。
パートタイムは休日も取りやすいため、視野に入れてみましょう。
特に美容室が忙しくなる成人式や年末の時期には、パートタイムでの募集が多くなる傾向があります。
美容室としても短時間のパートタイムスタッフがいると、昼休憩が確保しやすくなるため、メリットがあります。
美容師免許を活かせる他業種で働く
美容師免許を活かせる他の業種も視野に入れていましょう。
自分に合った働き方を実現したいなら、無理に美容室で働く必要はありません。
美容師免許は様々な仕事に使えるため、視野を広げてみるのもおすすめです。
- カラーリスト
- アイリスト
- スパニスト
上記の職業は美容師免許がないと、就業できません。
他にも美容部員やネイリストなど美容師免許が必須ではないが、有利になる職業はたくさんあります。
Ponoは美容師の勤務時間をできるだけ短くしています
Ponoの勤務時間ってどのくらいなの?
7.5時間です!
Ponoは勤務時間をできるだけ短くしています。
無駄な仕事は一切省き、朝礼やミーティングはありません。
勤務時間は平日9:45〜18:15。縮毛矯正なら土日の最終受付は12:30。
プライベートの時間を十分に取っていただけます。
施術以外の時間はほぼ休憩時間なため、お昼ご飯の時間もしっかり確保できます。
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まとめ
美容師の勤務時間は10時間を超える場合が多くあります。
営業前後の仕事で勤務時間が長時間化しやすい理由で、アシスタントの場合居残り練習でさらに勤務時間が伸びてしまいます。
労働基準法では1日8時間勤務が基本で6時間を超える就業の場合、休憩時間も45分以上取らなければいけません。
自分に合った美容室の選び方は、募集要項の条件をよく比較したり、働き方を変えるのがおすすめです。
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