業務委託美容師ってなくなるの?
無くなりはしません!
この記事では、美容師の方へ業務委託がなくなるのかについて詳しく解説します。
結論としては業務委託は無くなりません!
- 業務委託美容師の将来性はある
- 業務委託美容師とはオーナーと対等な関係でお互いに個人事業主として取引する
- インボイス制度の導入により業務委託で働く美容師が減る可能性はある
- 自由度が高かったり収入を上げられるのがメリット
美容師の業務委託はなくならないものの、インボイス制度の導入により影響を受ける可能性があります。
インボイス制度は税務管理を複雑化させ、業務委託のメリットが減少するため、選択する美容師は減るかもしれません。
現在、業務委託美容師は厳しい競争に直面しており、マーケティングや個人ブランディングが重要です。
収入は不安定で自己管理が必要ですが、自由な勤務時間や高収入の可能性もあります。
業務委託は選択肢として残りますが、慎重な判断をしましょう。
それでは、業務委託美容師はなくなるのかについて詳しく説明します。
美容師の業務委託はなくならない
美容師の業務委託ってなくなるの?
無くなりはしません!
近頃正社員だけではなくフリーランス美容師という言葉をよく聞くと思います。
その1部である業務委託美容師は正社員で美容師をするより、収入アップを狙えるとして注目されました。
しかし令和5年10月1日からインボイス制度が導入され、業務委託美容師に影響があり無くなるのではないかという懸念が出始めます。
業務委託美容師という働き方は無くなりはしません。
しかし制度が変わり、業務委託で働くメリットが少なくなってきたのも事実です。
美容師の業務委託としての働き方を選択する人は減る可能性が高くなっています。
業務委託美容師の現状
現状はどうなっているの?
お客様の獲得が難しく工夫が必要です!
業務委託美容師は、お客様の獲得競争が厳しい市場です。
マーケティングだけでなく、個人のブランディングも必要になります。
集客するためにはただ技術を提供するのではなく、自分の強みを宣伝しなくてはいけません。
単純なスキルの向上も必要不可欠ですが、マーケティングなどの戦略も必要です。
新しい技術を習得して強みにしたり、サービスの質を上げても集客できます
どんな風にして集客するか、定期的に通って貰えるかなどの戦略が正社員よりも必要です。
2023年からインボイス制度が導入され、財務管理の複雑さが増しました。
元々業務委託美容師は自分で収入から税金などの管理をしなくてはならなかったのが、インボイス制度の導入によってさらに複雑に。今までよりさらに財務管理のスキルを個人で身につけなくてはいけません。
メリットやデメリットを把握した上で、業務委託という働き方をするなら良いですが、把握しないままただ収入が上がるからと選択する人も多いです。
自己管理ができないと長続きしない働き方だというのを覚えておきましょう。
業務委託美容師の将来性
業務委託美容師って将来性はあるの?
努力次第で将来性はあります!
業務委託美容師という働き方は、個人によって収入などは大きく変わります。
技術だけなく、マーケティングやお金の管理も1人で担わなければならない業務委託は、個人の能力に大きく依存する働き方です。
しかし努力次第では収入を上げられます。
美容師免許に年齢制限もないため、将来性は個人によると言えます。
基本的に業務委託は会社からの保証は何もないため、常に不安と隣り合わせな働き方である事は覚えておきましょう。
インボイス制度での業務委託美容師への影響
インボイス制度導入で美容師に影響ってあるの?
多くが免税事業者である業務委託美容師に影響があります!
税金の管理が複雑になります。
全員に共通してる事は、正しい請求書の作成と保管が必要になります。
業務委託美容師の大半は免税事業者(売上高1000万円未満で消費税の支払いが免除されている事業者)となります。
サロンから見ると美容師は仕入れ先に当たります。
課税事業者(売上高1000万円以上で消費税の支払いをしている事業者)はインボイス制度の導入で大きな変化はありません。
しかし仕入れ先や業務委託先が免税事業者の場合、仕入税額控除(売上の消費税から仕入の消費税を差し引く事)を受けられなくなります。
従来は誰が相手でも仕入税額控除の対象でした。
しかしインボイスが導入されると、適格請求書を双方が保管していないと適用されなくなってしまいます。
今まで控除されてたものが控除されなくなると、多くの納税が必要になります。
そうなった場合、課税事業者であるサロン側は免税事業者の美容師には、対策として契約の解除か報酬から消費税分の金額を受け取る形を取ります。
課税事業者であるサロン側が上記の措置を取った場合、業務委託美容師は従来より報酬が減ってしまうか、契約を切られてしまう場合も少なくありません。
上記の影響から業務委託美容師は無くなるのではないかという懸念に繋がったと考えられます。
そもそも業務委託美容師とは?
業務委託美容師は正社員の美容師と何が違うの?
美容師とオーナーが対等な関係で、契約します!
業務委託美容師の説明は以下の2つです。
- 働き方
- どれくらい稼げるのか
それぞれを詳しく説明します。
働き方
美容室と提携という形で契約し、報酬を受け取る働き方です。
雇用とは違い美容室と業務委託美容師の、お互いの自由度が高くなります。
基本的には自由に勤務時間や休みが決められます。
しかし美容室によっては、休みや勤務時間がある程度決められている場合も少なくありません。
どれくらい稼げるのか
普通の美容室に比べて還元率が高い場合が多いです。
多くの美容室がフリーのお客様の施術で40%、指名のお客様で50~60%に設定しています。
出勤日数で還元率が変わる美容室もあり、大体週2出勤で40%、週5出勤で50%などになります。
しかし業務委託美容師になったからと言って確実に高収入を得られるわけではありません。
業務委託美容師は個人の能力が大きく収入に関わっています。
客単価を上げたり、入客数を増やすと報酬が上がります。
カットカラーの値段が8,000円・還元率が50%の美容室 | |
お客様1人当たりの報酬 | 8,000円×50%=4,000円 |
1日に5人担当した場合の1日の報酬 | 4,000円×5人=20,000円 |
1か月で23日出勤した場合の1か月の報酬 | 20,000円×23日=460,000円 |
業務委託の場合報酬だけで見ると多く貰っている感じがしますが、この報酬から税金などの支払いがあるため実質手元に残るお金は正社員とあまり変わらない場合も少なくありません。
戦略や技術の努力次第では高収入を狙える働き方と言えます。
業務委託美容師のメリット
業務委託美容師のメリットってあるの?
1番は収入が上げられるのがメリットと言えます!
業務委託美容師のメリットは以下の4つです。
- 収入が上がる可能性がある
- 正社員より自由度が高い
- マンツーマンで施術できる
- 美容室の掛け持ちも可能
それぞれのメリットを詳しく説明します。
収入が上がる可能性がある
手取りは正社員より圧倒的に多くなります。
正社員の場合、給料から社会保険料などの金額が天引きされますが、業務委託美容師はサロンから支払われる金額がそのまま自分の報酬になります。
確定申告が必要にはなりますが、確定申告の仕方によっては支払う税金を安くできる可能性も少なくありません。
正社員より自由度が高い
業務委託で働くと出勤時間や休日を自分で決められます。
基本的には勤務時間や休日の縛りが無いのが業務委託での働き方で、自分で設定できます。
しかし時間や休日は美容室によって様々で、完全に自由に決められる所もあれば、ある程度決められている美容室もあります。
出勤時間や休日を重視した働き方をしたい人は、美容室にしっかり確認しましょう。
マンツーマンで施術できる
基本的に業務委託で美容師をすると、マンツーマンでお客様に施術できます。
業務委託サロンでは、アシスタントがいません。
自分が担当するお客様の最初から最後まで全てを担います。
マンツーマンで施術できるため、お客様からの信頼や満足度を得られやすいというメリットがあります。
美容室の掛け持ちも可能
美容室を掛け持ちで働くのも可能です。
正社員だと出勤日数や時間なども決められていたり、美容室のルールや決まりに従わなくてはいけません。
しかし業務委託であれば美容室の掛け持ちもできて、縛り無く働けます。
自分で財務管理もするため確定申告にも影響ありません。
業務委託美容師のデメリット
業務委託美容師のデメリットってあるの?
収入が不安定だったり保証が無いのがデメリットです!
業務委託美容師のデメリットは以下の5つです。
- 収入が不安定
- 仕事が増える
- スキルアップの機会がない
- 保証がない
- 融資してもらえなくなる場合がある
それぞれのデメリットを詳しく解説します。
収入が不安定
自分が仕事できなくなった場合、収入は激減します。
入客数がダイレクトに収入に関わるため、毎月安定して入客できない場合は収入が不安定になります。
正社員であれば自分が働けなくなった時の保証はありますが、業務委託で働く美容師にはありません。
さらに業務委託美容師は社会保険に加入できなく、国民健康保険への加入になります。
社会保険は会社が半分負担してくれますが、国民健康保険は会社からの負担はありません。
年金も違い、正社員は厚生年金、業務委託は国民年金です。
将来の年金を受け取れる金額は国民健康保険のほうが少ないです。
貯金できたり資産運用できれば、問題はありません。
仕事が増える
業務委託だと正社員よりも仕事が増えます。
美容師としての仕事よりもお金関係や集客に関しての仕事が増えます。
年1回の確定申告や納税、国民健康保険や年金の支払いなど全て自分でします。
集客ではSNSの運用やブランディングなど集客の戦略を立てなければいけません。
美容師としてスキルの向上や予約管理などは継続して行くため、多くの業務が増えてしまいます。
スキルアップの機会がない
業務委託で働くと、スキルアップの機会がありません。
正社員で働くと、お店で新技術やプロダクト、機械の導入の際や、定期的な勉強会などでスキルアップの機会があります。
しかし業務委託で働くと、正社員みたく自動的に導入はされません。
自分で習得する姿勢が大切です。
新しい技術を導入すると、それを話題に個人のブランディングもでき集客アップにも繋がるため、スキルアップは大切です。
保証がない
業務委託美容師には保証がないです。
責任も個人で負わなければいけませんし、労働基準法に守られていません。
例えばお客様とトラブルが起きた際、美容師個人が対応しなければいけない場合が多いです。
裁判や損害賠償などまで発展した場合も、個人で負担します。
個人事業主なため当たり前ではありますが、美容室によってはお店の中で起きたトラブルに関しては援助してくれる所もあります。
美容室によって大きく変わる項目なため、確認しておきましょう。
融資してもらえなくなる場合がある
業務委託は年に1回確定申告をしなければいけません。
確定申告は自分である程度収入を操作できるため、報酬から払う税金を抑えるために多くの業務委託が収入を下げて申告しています。
しかし収入を下げて申告するのにはデメリットもあります。
それが家や車のローンが通らなくなる事です。
今後独立を考えている場合は、独立の際の融資が下りない可能性も少なくありません。
Ponoではキャリアアップしやすい環境を整えています
Ponoでは業務委託契約はしているの?
基本的には正社員での契約をしています!
Ponoでは基本的に正社員での募集をしています。
しかし美容師としてのキャリアアップも大切にしていて、フランチャイズ制度・独立支援もしています。
フランチャイズや独立だけでなく、Ponoとしても仕事や役職が増えていく予定です。
現場スタッフとして施術したい方も歓迎しています。
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まとめ
業務委託美容師という働き方は無くなるわけではありません。
しかしインボイス制度の導入で、経理が複雑化して業務委託美容師の報酬は変わらないか減る場合が多くなりました。
業務委託で働くのは時間の縛りが無かったり、収入が今までより多くなるのがメリットです。
メリットの1つである収入の高さが無くなれば、リスクの高い業務委託を続ける必要がないと思う美容師も一定数いるかもしれません。
上記の理由から業務委託は無くならないが、選択する人は減る可能性があります。
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