パサつき・うねり・広がり――そんな髪の悩みを一気にリセットできると話題の「髪質改善トリートメント」。
でも実際は“トリートメント”、“ストレート”、“エステ”など呼び名も多く、縮毛矯正やストパとの違いも分かりにくいのが本音ですよね。
本記事では仕上がりの違い・費用・ケア方法 を徹底解説し、サロン選びからホームケアまで網羅。
読み終わる頃には、あなたに合ったメニューと美容室の通い方がはっきりイメージできるはずです。ツヤ髪への一歩、ここからスタートしましょう!
髪質改善トリートメントとは?
髪質改善とは、ダメージや加齢によって失われた髪のツヤ・しなやかさを、専門的なサロンケアによって根本から立て直す施術の総称です。
一般的なトリートメントが表面のコーティングで手触りを良くするのに対し、髪質改善では髪内部の結合(シスチン結合やCMC)にアプローチし、まとまりやすい状態を長期間キープします。
切れ毛やパサつき、くせ毛の広がりに悩む人を中心に、サロンクオリティの仕上がりを求める層から支持を集めています。
定義と仕組み
髪質改善の施術では、まず酸性〜弱酸性に調整した薬剤やトリートメントを用いてキューティクルを適度に開きます。
そこへ、ケラチンやアミノ酸、CMC(細胞膜複合体)などの補修成分を髪内部に浸透させて、ダメージホールを埋め、内部結合を強化。
最後に低温のアイロン熱で定着させる「酸熱トリートメント」や、活性水素で還元反応を促す「水素トリートメント」など、手法はサロンや薬剤ごとに異なりますが、いずれも“髪を内側から強く美しくする”点が共通しています。
人気の背景
近年、テレビ番組『マツコ会議』での特集をきっかけに、一気に注目を浴びたのが大きな要因です。
また、美容系インフルエンサーがInstagramやYouTubeでビフォーアフターを公開したことで“驚きの変化”が拡散。
従来の縮毛矯正よりもダメージが少なく自然な仕上がりが得られる点や、サロン通いで徐々に髪質が良くなる実感が得られるため、忙しい現代女性やメンズまで幅広い世代で人気が急上昇しています。
髪質改善 vs 他の施術(縮毛矯正・ストレートパーマ)
ここでは、髪質改善と「縮毛矯正」や「ストレートパーマ」との違いを解説します。
- 縮毛矯正との違い
- ストレートパーマとの違い
- 髪質改善ストレート/エステとの違い
髪質改善は髪内部のシスチン結合(髪の形を保つ主要なたんぱく質結合)や CMC(細胞膜複合体:うるおいを保持する脂質層)を補修し、しなやかさとツヤを長期間キープできる施術です。
自然なまとまりを生かしつつ、施術ダメージを抑えられる点が大きなメリット。
一方、縮毛矯正やストレートパーマ、そして近年よく聞く「髪質改善ストレート/エステ」はアプローチや仕上がりが異なります。
髪質や仕上がりの好みに合わせて適切なメニューを選ぶことが重要です。
それぞれの違いを詳しく説明します。
縮毛矯正との違い
縮毛矯正はアルカリ性の薬剤で髪内部のたんぱく質同士をつなぐ結合(シスチン結合、通称 SS結合)をいったん切り離し、高温アイロンで理想の形に固定して再結合させる方法です。
くせが強い髪でもストレート効果は抜群ですが、キューティクルが大きく開きやすく、乾燥や切れ毛が起こりやすい点が課題です。
髪質改善の場合は、酸性〜弱酸性域の薬剤を使い、結合を切らずに補修成分を内部へ届けてクセをゆるめるアプローチ。自然なまとまりとツヤを保ちながらダメージを抑えられるのが特徴です。
ストレートパーマとの違い
ストレートパーマはアルカリ性還元剤で結合をゆるめ、ブラシブローで形を整え、酸化剤で固定する方法です。
縮毛矯正ほど高温アイロンを使わないためダメージはやや軽減できますが、湿気で戻りやすく強いくせには効果が限定的。
ボリュームダウンや軽いうねり解消が主目的なら有効ですが、持続力を重視するなら髪質改善のほうが長持ちしやすい傾向があります。
「髪質改善ストレート」と「髪質改善エステ」の違い
「髪質改善ストレート」と「髪質改善エステ」は“髪質改善系”ながら目的が異なります。
- クセを穏やかに整えつつツヤも欲しい → 髪質改善ストレート
- クセは気にならないがダメージ補修とツヤを優先 → 髪質改善エステ
もともと、髪質改善の施術自体にストレートを作る要素はありません。ダメージ補修をして、太さのばらつきやキューティクルの補修をして健康な状態を作るのが目的の施術です。
この点を踏まえて2つの施術の違いを詳しく説明します。
髪質改善ストレート
弱酸性薬剤と低温アイロンを併用し、ケラチンや CMC を補給しながらクセをゆるやかに伸ばすメニューです。髪質改善系の薬剤に、ストレート効果を高める設計が施された別処方と考えてください。
縮毛矯正ほど強い還元力ではなく、 酸性域+低温アイロン で髪の負担を抑えつつ、くせを緩やかに整える処方が主流です。
呼び名がサロンごとにブレやすいため、薬剤名(グリオキシル酸系か酸性還元剤か)とアイロン温度を確認しましょう。
さらに詳しく知りたい方は以下の表も参考にしてください▼
髪質改善ストレート | 従来の縮毛矯正 | |
---|---|---|
主成分 | グリオキシル酸系+低濃度システアミン or 酸性チオ〈※1〉 | チオグリコール酸・シスチンなど高アルカリ還元剤 |
pH | 弱酸性(pH 3〜5) | 強アルカリ(pH 8〜10) |
熱処理 | 140〜170 ℃程度の低温アイロン | 180〜200 ℃の高温アイロン |
結果 | 自然なストレートとツヤ、カラー併用もしやすい | 真っ直ぐなストレートだがダメージ大きめ |
髪質改善エステ
アイロン操作をほとんど行わず、補修成分を段階的に導入して保湿と弾力を底上げする集中ケアです。
クセ伸ばし効果は控えめで、ツヤと柔らかさ重視の仕上がりです。
基本的にストレートになる効果はありませんが、太さが均一になりキューティクルが補修される点、さらに切れ毛やダメージ毛にならずに髪を伸ばせる点が重なって、クセが落ち着いて見える場合が多いです。
クセを活かしたスタイリングを目指す場合や、自然な状態をキープしつつ髪の細さやダメージ感を改善したい場合はこちらを選びましょう。
髪質改善のメリット・デメリット
髪質改善のメリットは、くせ毛や広がりを改善し艶と手触りが良くなる点です。
逆にデメリットは、施術が難しく担当者によって仕上がりに差が出ることです。美容室選びに失敗すると、ゴワつきや逆にダメージを受ける原因になります。
メリットとデメリット、それぞれの詳細を詳しく解説します。
主なメリット
- ツヤ・手触りアップ
- くせ毛・広がりの改善
- ダメージ補修
ツヤ・手触りアップ
髪内部の水分バランスを整えキューティクルの浮きを抑えるため、光を均一に反射しやすくなります。仕上がりは自然なツヤと指どおりの良さが長続きし、スタイリング時の摩擦ダメージも軽減できます。
くせ毛・広がりの改善
還元成分や熱処理で髪のうねりを緩め、断面を円に近づけることで広がりを抑制。湿気の多い日でもまとまりやすく、毎朝のブロー時間を短縮できます。縮毛矯正ほど硬さが出ないため、より柔らかな質感を保てるのも利点です。
ダメージ補修
高分子ケラチンやCMC類似成分を補給し、空洞化した毛髪内部を補強。切れ毛・枝毛の進行を防ぎながら、ドライヤーや紫外線による熱酸化ダメージを受けにくい状態に導きます。ヘアカラーの褪色防止にもプラスに働く点が魅力です。
注意すべきデメリット
単純なデメリットではなく、担当者によって以下のような問題が発生しやすいです。
- 効果が持続しない
- 痛んだ、変化なしなどの失敗
- ブリーチ毛・ハイダメージ毛へのトラブル
効果が持続しない原因
コーティング主体の処方ではシャンプーごとに皮膜が薄くなり、2〜4 週間で質感が元通りになることがあります。薬剤の塗布量やバランスによって短期間で元に戻ってしまうことも。また、高温アイロンや強力な洗浄力のシャンプーを日常的に使うと被膜が剝がれやすく、持続期間が短縮します。
失敗事例(痛んだ・変化なしなど)
薬剤選定や放置時間を誤ると逆にタンパク変性が進み、パサつき・ごわつきが顕著になるケースがあります。反対に低濃度すぎる薬剤では内部まで浸透せず、見た目の変化がほとんど得られないことも。施術前に髪質診断を徹底するサロンを選ぶことが重要です。
ブリーチ毛・ハイダメージ毛との相性
ブリーチ毛はキューティクルが薄く、アルカリや熱に極端に弱いため、施術によってはさらに強いダメージを受けるリスクがあります。タンパク質を補強する酸熱系や弱酸性域の薬剤を選び、アイロン温度を180 °C未満に設定するなど、通常よりも慎重な処置が必須です。
美容室選びのチェックリスト。髪質改善トリートメントが上手なお店を見つけよう
髪質改善トリートメントをしてもらう美容室を選ぶ時に使えるチェックリストを作成しました。
どうしても一度施術を受けてみないとわからないことも多いのですが、事前確認も含めて「継続して通っても大丈夫か?」という視点から判断するのがベストです。
また、ホットペッパーで良い美容室を見つける方法もまとめています。
あなたの髪や環境に合った美容室を選ぶために、ぜひ確認してください。
施術前に確認すること
- □予算と効果持続期間のバランス
└ 施術料金と「何週間〜何か月もつのか」をセットで比較したか
└ リタッチ(再来店)やホームケア代までトータルで試算したか - □自分の髪質に合った薬剤か
└ くせの強さ・ダメージ度合いを美容師が触診&目視で診断したか
└ ブリーチ毛・ハイダメージ毛向けに低アルカリ/酸熱などの選択肢が提示されたか - □ 施術実績と技術力
└ 公式サイトやSNSにビフォー/アフター写真が十分あるか
└ 口コミで「もち」「ツヤ」「ダメージの少なさ」が具体的に評価されているか - □薬剤の安全性・成分表
└ ホルムアルデヒドや強アルカリ成分の有無を説明してくれたか
└ 敏感肌・アレルギー用にパッチテストを提案されたか
カウンセリング当日に確認すること
- □仕上がりイメージの共有
└ 写真や実例を用いて「理想のツヤ・ボリューム感」を擦り合わせたか - □所要時間と施術プロセス
└ アイロン温度・回数、放置時間など工程を説明してもらったか - □保証・やり直しポリシー
└ 早期に効果が落ちた場合の再施術・返金規定が明示されているか
施術後に確認すること
- □ヘアケア指導
└ シャンプー選び・ドライヤー温度・スタイリング剤まで具体的に教わったか
└ ホームケア用トリートメントやオイルを提案してもらったか - □次回来店の目安
└ 持続期間に応じたメンテナンス周期(◯か月後)が提示されたか - □アフターフォロー体制
└ LINE・電話などで相談できる窓口があるか
└ 仕上がり写真を共有して経過を確認してくれるか
失敗しないサロンの探し方(ホットペッパー活用術)
ステップ | やること | ワンポイント |
---|---|---|
1. キーワード入力 | 検索窓に 「髪質改善 〇〇駅」 と入力し、エリアを絞る。 | “髪質改善”を入れ忘れると通常トリートメントが混ざるので注意。 |
2. メニューと料金を確認 | 店舗ページの「クーポン・メニュー」で 所要時間とロング料金 をチェック。 | 肩下20 cm以上は+料金が多い。事前確認で追加出費を防止。 |
3. 口コミと★評価 | 口コミ総数が30件以上、★4.5前後が目安。ビフォーアフター画像付きの投稿があると説得力大。 | “手触りが3週間続いた” など具体的コメントを参考に。 |
4. スタイリスト指名 | スタイリスト一覧で 髪質改善の得意分野 を書いている人を選ぶ。 | 指名料300〜500円で安心感アップ。 |
5. 仕上がりギャラリー | スタイル写真で ツヤ感・クセの収まり を確認。 | 自分と似た髪質の例を探すと失敗しにくい。 |
6. 初回クーポンを活用 | 「新規限定」「平日限定」クーポンは割引率が高い。 | 気に入ったら3回分回数券でさらにおトク。 |
7. 予約前メッセージ | 予約画面の備考欄に 髪の長さ・ダメージ度合い・なりたいイメージ を入力。 | 事前共有で当日のカウンセリングがスムーズ。 |
コツは「写真+数字」で判断すること。
画像で仕上がりをイメージし、料金や口コミ件数などの数字で裏付けを取れば、サロン選びで大きくハズす心配はぐっと減ります。気になることは予約前にメッセージで聞いておき、安心して当日を迎えましょう!
髪質改善トリートメントの全種類を一挙解説
ここでは、複数ある髪質改善トリートメントを詳細に解説します。
- 酸熱トリートメント
- 水素トリートメント
- ケラチントリートメント
- サイエンスアクア
- 市販セルフケア用トリートメント
それぞれに特徴があるため、じっくり選んでいきましょう。
酸熱トリートメント
酸熱(さんねつ)トリートメントは、髪の内側までうるおいとハリを届けてくれる“温めながら行うケア”です。酸性のトリートメント剤と低めのアイロン熱を合わせて使うことで、痛みが気になる髪もやさしく整えます。
まず酸性の成分が髪のすき間に入り込み、うるおい成分をギュッと届けます。次に140〜160℃ほどの低温アイロンで軽く熱を当て、成分を髪の中に定着。これだけでパサついた髪がしっとりまとまりやすくなり、ツヤもアップします。
おすすめの人
- カラーやパーマで髪がごわつく
- 湿気で広がりやすいくせ毛
- アイロンを使わずに自然なツヤ髪を目指したい
施術の流れ
- シャンプーで汚れをオフ
- 酸性トリートメント剤を塗布
- 5〜10分ほど放置して浸透
- 低温アイロンでやさしく熱を入れて定着
- 仕上げに冷風ドライでキューティクルを引き締め
施術後は、アミノ酸シャンプーや保湿力が高いトリートメントでホームケアをすると、サラサラ感が長持ちします。月1ペースで行うと、ダメージを感じにくいしなやかな髪へステップアップ。くせを真っすぐに伸ばす施術ではありませんが、広がりを抑えたい人や髪のツヤを取り戻したい人にぴったりです。
水素トリートメント
水素(すいそ)トリートメントは、きわめて細かい水素の泡を使って髪と頭皮をすみずみまでうるおすケアです。水素は空気中のよごれやダメージの元になりやすい“サビ”(活性酸素)にくっつきやすい性質があり、これを取りのぞくことでツヤとやわらかさを取りもどします。
髪にうるおいをチャージしながら、頭皮のニオイやベタつきもすっきり。カラーの色持ちがよくなる、パサつきが出にくくなる、という声が多いのも水素ケアの大きなポイントです。
こんな人におすすめ
- 枝毛やパサつきが増えて、ツヤがなくなってきた
- 頭皮のムレやニオイが気になる
- カラーの色あせが早い、手ぐしが引っかかる
- 軽いクセや広がりを落ち着かせたいけれど、強い薬剤は避けたい
施術の流れ
- シャンプーで髪と頭皮の汚れをオフ
- 水素を発生させる専用クリームを塗布
- ミストキャップやスチームで5~10分温め、泡を髪の奥へ浸透
- 軽く流してから、仕上げのトリートメントをオン
- ブローで形を整え、ツヤ確認
終わったあとに髪がふんわり軽く感じるのが水素ケアの特徴です。おうちでは保湿系シャンプーと洗い流さないトリートメントを使うと、さらさら感が長続き。月1回~季節の変わり目に取り入れるだけでも、手ぐしでわかるやわらかさに近づきます。明るいヘアカラーやアイロン仕上げが好きな人ほど、水素のやさしい補修パワーをぜひ味わってみてください。
ケラチントリートメント
美容室Ponoのトリートメントはコレ!
ケラチンは髪をつくる主なたんぱく質。ケラチントリートメントは、このケラチンをたっぷり補いながらアイロンの熱で髪の中に定着させるケアです。空洞になった部分をしっかり埋めるので、ハリとコシが戻り、ぷるんとまとまりやすいツヤ髪に近づきます。
こんな人におすすめ
- ブリーチやカラーで髪がやわらかくなり、コシがなくなった
- 朝セットしても夕方にはうねりが出る
- 湿気でぺたんこ、または広がりやすい
- パーマをかけたいけれどダメージが気になる
施術の流れ
- やさしいシャンプーで皮脂をオフ
- ケラチン入りの濃厚ミスト or クリームを髪全体に塗布
- 5~10分置いて浸透させる
- 140~160℃の低温アイロンで熱を入れ、たんぱく質をギュッと定着
- 仕上げにトリートメントオイルで表面をコート
トリートメント直後はぷるんとした手触りが実感でき、指通りがスムーズになります。3~6か月に一度お店でケアしながら、自宅ではアミノ酸系シャンプーと洗い流さないトリートメントを使うと、ふんわり感とツヤがキープ。
ケラチントリートメントはクセをまっすぐに伸ばす施術ではありませんが、しっかりした弾力とツヤを取り戻したい人、湿気で広がりやすい髪を落ち着かせたい人にぴったりです。
サイエンスアクア
サイエンスアクアは、アルカリに傾けた“特殊な水”と、アミノ酸・脂質を組み合わせて行う最新ケア。薬剤の強い力に頼らず、髪のキューティクルをそっと開いてうるおい成分を奥まで送り込みます。仕上げは低温アイロンで軽く熱を当て、ツヤをギュッと閉じ込めるだけ。カラーやパーマ直後の弱った髪でもチャレンジしやすいのがうれしいポイントです。
こんな人におすすめ
- 毎日のアイロンやカラーでパサつきが目立つ
- くせや広がりを抑えたいけれど、強い薬剤は避けたい
- サロン帰りの“うるツヤ”を長持ちさせたい
施術の流れ
- シャンプーで汚れをすっきりオフ
- アルカリ電解水でキューティクルをゆるめる
- アミノ酸&脂質ミストをたっぷり塗布
- 低温アイロン(140℃前後)で熱を入れて定着
- 冷風ドライで表面をキュッと引き締め
終わった直後は、触れた指がスルンとすべる silky(シルキー)タッチ。湿気によるうねりも抑えやすくなり、朝のセット時間がぐっと短縮します。おうちではしっとりタイプのシャンプーとアウトバストリートメントをプラスすると、ツヤと手触りがさらに長続き。自然なまとまり重視の方、そして髪のダメージを最小限に抑えたい方にぴったりのケアメニューです。
市販セルフケア用トリートメント
おうちで気軽に試せる髪質改善サポートとして人気なのが、市販のセルフケア用トリートメントです。ドラッグストアやネットで手に入りやすく、週1〜2回の集中ケアでサロン帰りのつやをキープしやすくなります。
主な特徴
- ケラチンやアミノ酸入りで、傷んだ部分をすばやく補修
- CMC類似オイル(セラミド・フィトステロールなど)が水分と油分をバランス良く閉じ込め、広がりをガード
- 爽やかな香りや、ベタつきにくい軽い仕上がりを選べるラインナップ
選び方のコツ
- パサつきが気になる人は、オイル感強めのクリームタイプをチョイス
- 細毛でぺたんとしやすい人は、ミストやジェルの軽い質感が◎
- カラーの退色が早い人は、色持ち成分入り・紫外線カット表示をチェック
使い方のポイント
- シャンプー後、水気をしっかり切ってから塗布すると成分が浸透しやすい
- 毛先→中間→根元の順に、こすらず手ぐしでなじませるのがコツ
- 5分ほど置いてから流し、最後に冷水でさっとすすぐとキューティクルが締まり、ツヤアップ
セルフケア用トリートメントはサロン施術と比べると効果の持続時間は短めですが、つなぎケアとしてとても優秀。サロンでの髪質改善メニューと併用すれば、つややかな手触りをさらに長く楽しめます。まずは手頃なパウチやトラベルサイズで試して、自分の髪と相性の良いアイテムを見つけてみましょう。
価格・所要時間比較
ここでは、髪質改善トリートメントの価格や施術時間を比較していきます。
結論としてはサロン施術とセルフケアをバランスよく組み合わせるのがベスト。
ただし、注意点もあるので詳しく説明します。
サロン施術の相場と注意点
おおまかな価格帯
- 酸熱トリートメント:1万〜1万8,000円
- 水素トリートメント:8,000〜1万4,000円
- ケラチントリートメント:1万2,000〜2万円
- サイエンスアクア:1万5,000〜2万2,000円
施術時間は90〜150分が目安。カウンセリングや仕上げのブロー込みで、半日ほど余裕を見ておくと安心です。
チェックしたいポイント
ロング料金の有無 | 肩下20 cm超は+1,000〜3,000円。事前に長さを伝え、見積もり確認。 |
---|---|
都会と地方で価格差 | 都心は相場が約2割高め。地元サロンを選ぶとコスパ◎。 |
追加費用(仕上げ・ホームケア) | カットやアウトバス製品の提案がある場合あり。不要なら「施術のみ」と伝える。 |
クーポン・回数券 | 初回30%オフなどのクーポン多数。3回分回数券は1回分お得になることも。 |
サロンの実績と薬剤名 | 「髪質改善」表記でも内容に差あり。ビフォーアフター写真と使用薬剤(酸熱・水素など)を要チェック。 |
相場と注意点を押さえておけば、想定外の出費や仕上がりのギャップを防げます。気になるサロンが見つかったら、LINEや電話で「ロング料金は?」「所要時間は?」と気軽に質問するのがおすすめです。
セルフキットの価格帯とコストパフォーマンス例
おうちで髪質改善を試したい人向けに、ドラッグストアやネット通販では “セルフキット” が販売されています。
アイテム例 | 価格帯 | 1セットで使える回数 | 1回あたりの目安コスト* |
---|---|---|---|
酸熱トリートメントキット | 3,000〜6,000円 | 約3〜4回 | 1,000〜2,000円 |
ケラチン補修ミスト+マスク | 2,500〜4,000円 | 約4〜5回 | 600〜1,000円 |
水素パウダー+導入クリーム | 3,500〜5,000円 | 約2〜3回 | 1,500〜2,500円 |
※シャンプー後の集中ケアとして使用した場合の概算。髪の長さや量で変動します。
コスパのポジティブポイント
- サロン施術の約8〜9割引き
サロンで1万〜2万円かかるメニューが、セルフなら1回1,000円台まで下がる例も。 - 好きなタイミングでケア
週末の夜だけ、旅行前だけ――スケジュールに合わせて気軽に実施。 - 家族や友人とシェア
大容量タイプを買えば、みんなで使ってさらにお得。
気をつけたいこと
- アイロンや手袋など別途ツールが必要
低温アイロン(140〜160℃)があると仕上がりアップ。 - 放置時間と温度管理
説明書どおりに守らないと、十分なツヤが出ない場合や熱ダメージの原因に。 - 効果の持続はサロンより短め
2〜3週間で手触りが元に戻るケースも。月1ペースで続けると◎。
セルフキットはサロンとサロンの合間をつなぐケアとして便利です。まずは小さいパウチやトライアルサイズで試し、髪との相性が良ければ大容量に切り替えるとコスパがさらに向上します。続けやすい価格でツヤとうるおいをキープし、日々のスタイリングをもっとラクにしましょう。
1ヶ月あたりの維持費シミュレーション
「サロン中心」「セルフ中心」「ハイブリッド」の3パターンで、ざっくり計算してみましょう。数字は平均的な価格帯を使った目安です。
プラン | 施術内容・頻度 | 月あたり費用(目安) | 月あたり所要時間 |
---|---|---|---|
サロン中心 | サロントリートメントを2か月に1回(1回 15,000円) | 7,500円 | サロン滞在 約90〜120分 |
セルフ中心 | 市販ケラチンミスト+集中マスクを毎週1回(1回 800円 ×4) | 3,200円 | おうちケア 各20分 |
ハイブリッド | サロントリートメントを3か月に1回(1回 18,000円) + 市販トリートメントを隔週(1回 800円 ×2) | 7,200円 | サロン 120分 / おうちケア 40分 |
ポイントまとめ
- サロン中心
ばっちり補修し、手触りが長持ち。費用は高めでも 朝のスタイリングがラク になるので時短メリット大。 - セルフ中心
コストは約半額。月1のんびりケアで「サラッとまとまる髪」をキープ。時間もお財布も軽くしたい派に◎。 - ハイブリッド
“サロンのご褒美+おうちでつなぎ” がバランス良好。1年トータルで見るとサロン3回+セルフ24回=約86,400円と、サロン6回より約4万円節約できます。
気分やライフスタイルに合わせて組み合わせを変えるだけで、ツヤ髪を無理なくキープできます。まずは1か月試して、手触りや朝のセット時間がどう変わるかチェックしてみましょう。
施術前後の注意事項
ここでは、髪質改善トリートメントの施術前と後に分けて、注意したいことをまとめました。
見落としやすいポイントもあり、気づかないうちに効果が持続しない理由を作っているケースもあります。
注意事項を守れば長く美しい髪を保てるので、ぜひ参考にしてください。
施術前のポイント
- 直前のカラーやブリーチは×
薬剤どうしが反応して、色落ちやダメージの原因に。カラーは施術の2週間前までが安心。 - 前日の夜は軽めにシャンプー
皮脂を取りすぎると薬剤がしみやすくなることも。すすぎをしっかりして、軽く乾かすだけでOK。 - 当日は整髪料を付けない
ワックスやスプレーが残っていると、トリートメント成分が入りにくくなります。 - 頭皮トラブルがある日は延期
かゆみ・赤みが出ているときは施術を見送って、皮ふ科で相談を。
施術後のポイント
- 48時間は結ばない・耳にかけない
クセ付きやヨレの原因になりやすいので、髪はおろしたままがベター。 - 熱スタイリングは低温で
コテやアイロンは140~160℃の中温をキープ。高温連発はツヤダウンのもと。 - 保湿シャンプー&アウトバス
アミノ酸系シャンプーで洗い、洗い流さないトリートメントを毛先中心に。手触りが長持ちします。 - 週1の集中ケアでツヤキープ
サロン専売や市販の集中マスクを取り入れると、さらさら感が復活。湯船につかりながら5分放置がらくちん。 - 紫外線対策も忘れずに
日差しが強い日は帽子かUVスプレーをプラス。色あせとパサつきを防げます。
ちょっとした気配りで、サロン帰りのうるツヤをぐっと長持ちさせられます。無理のない範囲で取り入れて、毎日のスタイリングをもっとラクに楽しんでくださいね。
髪質改善トリートメントの施術の流れ
ここでは、髪質改善トリートメントの施術の流れを確認し、基本的な知識を学びましょう。
知識があればサロン選びも失敗しにくくなります。
カウンセリング~仕上げまでのプロセス
ステップ | 目安時間 | ここがポイント |
---|---|---|
1. カウンセリング | 10分 | 髪の状態や悩みをヒアリング。写真を見せて「こうなりたい」を共有するとスムーズ。 |
2. やさしいシャンプー | 5分 | 汚れだけを落とし、必要なうるおいはキープ。頭皮マッサージでリラックス。 |
3. 前処理トリートメント | 5分 | ケラチンやアミノ酸ミストで下地をつくり、あとから入る成分のノリをアップ。 |
4. メイン薬剤の塗布 | 15分 | 酸熱・水素など髪質に合った薬剤を細かく塗り分け。根元・毛先で時間差をつけダメージを抑える。 |
5. 浸透&低温アイロン | 20〜30分 | ミストキャップやスチーマーで成分を浸透 → 140〜160℃の低温アイロンで定着。髪への負担を最小限に。 |
6. 仕上げドライ&チェック | 10分 | ドライヤーで整え、手ぐしでツヤと手触りを確認。必要ならカットや毛量調整もここで。 |
7. ホームケアアドバイス | 5分 | 自宅で使うシャンプーやケア方法を教えてもらい、ツヤ長持ち。質問があればここで解決! |
流れを知っておくメリット
- 施術中に「いま何してるんだろう?」と不安にならず、リラックスして過ごせるように。
- 時間配分を覚えておけば、後の予定も立てやすい。
- どの工程が自分の髪に一番効くか理解でき、次回以降のオーダーがラクになる。
初めてのサロンでも、この流れをイメージしておけば安心。わからないことがあれば遠慮なく美容師さんに聞いて、納得しながらツヤ髪をかなえましょう。
頻度・予約の目安
髪の状態 | おすすめ来店サイクル | 理由とヒント |
---|---|---|
ダメージ少なめ・軽いくせ | 2〜3 か月に1回 | 手触りが気になり始める頃にリセット。土日希望なら早めの予約を。 |
カラーやパーマをしている | 6〜8週間に1回 | カラーの色持ちとトリートメント効果を同時にキープ。根元が伸びてくる前に予約をするとラグを防げる。 |
強いくせ毛・ハイダメージ | 4〜6週間に1回 | 広がりが出やすいのでこまめに保湿。根本の癖がスタイルを崩すかどうかで判断。 |
セルフケア併用(ハイブリッド) | 3か月ごとにサロン+月1セルフ | サロンで土台を整え、セルフでつなぐとコスパ◎。 |
スケジュールの立て方
- 初回は早めに予約
新規クーポンは人気が集中しやすいので、希望日の1か月前を目安に。 - 次回予約をその場で入れるとラク
仕上がりを確認しながら、最適なタイミングをプロに聞いて決定。店頭予約で割引特典が付くサロンもあります。 - 季節の変わり目は混みがち
梅雨・年末は予約が取りづらいので、早めにスケジュールを確保。2か月前ならほぼ確実。 - セルフケアで“延命”
月1回の集中マスクやアウトバスオイルで、サロン効果をしっかりキープ。
無理のないペースで予約を入れホームケアを組み合わせれば、いつでもツヤツヤの髪を保ちやすくなります。自分のライフスタイルに合わせて、心地よいサイクルを見つけてみてくださいね。
アフターケアで効果を持続させる方法
シャンプー&トリートメント選び(アミノ酸系等)
髪質改善後は低刺激で保湿力の高い“アミノ酸系”を選ぶとツヤが長持ち。下の早見表でチェックポイントをサッと確認しましょう。
アイテム | 選び方のコツ | 効果メモ |
---|---|---|
シャンプー | 成分表先頭に「ココイル〜」「ラウロイル〜」といったアミノ酸系洗浄成分 | しっとり洗い上がり、色落ちもゆるやか |
ノンシリコン・弱酸性(pH5-6) | キューティクルが締まりツヤ感アップ | |
トリートメント | ケラチン・ヒアルロン酸など補修成分入り | 空洞を埋めてぷるんと手触り |
CMC類似オイル(セラミド・ホホバ等) | うるおいキープ、湿気で広がりにくい |
使い方3ステップ
- 予洗い1分 – ぬるま湯だけで汚れの7割オフ
- 泡パック30秒 – シャンプー泡を少し置いて補修成分をオン
- トリートメントは毛先集中&冷水仕上げ – ムラなく塗り、最後に冷水でツヤ締め
+αアイテムで悩み別強化
- 乾燥がひどい → 洗い流さないミルクトリートメント
- ハリがほしい → ケラチンブースターを週1回
- 頭皮もケア → スカルプブラシで毛穴スッキリ
「やさしい洗浄×たっぷり保湿」を習慣にすれば、サロン帰りのツヤ髪がぐんと長持ち。まずはトライアルサイズで相性を試してみてください。
アウトバストリートメント必須ポイント
アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)は、髪質改善のツヤと手触りをキープする“最後のフタ”。お風呂あがりにひと手間かけるだけで、朝のまとまりがぐんと良くなります。
選び方 | キーワード | 効果メモ |
---|---|---|
乾燥が気になる髪 | しっとりオイル・ミルク | ツヤと保湿。寝ぐせ防止にも◎ |
細くてぺたんこ | 軽いミスト | ベタつかずサラサラ。ドライ前の摩擦ガード |
ダメージ・ブリーチ毛 | ケラチン配合クリーム | 空洞を補修し弾力アップ |
使い方3ステップ
- タオルドライ後すぐ
髪が水を多く含んでいるうちに塗布。成分が浸透しやすくなります。 - 毛先→中間の順で塗る
ダメージが大きい部分を重点ケア。根元は軽くで OK。 - ドライヤーでじんわり温めて定着
風を上から当て、8割乾いたら冷風でキューティクルを引き締め。
+αで効果長持ち
- 朝のスタイリング前 に 1 プッシュなじませて静電気&紫外線ガード
- 旅行やジム通い には小分けボトルを持参し“うるツヤ”をキープ
- 週 1 回の集中マスク と組み合わせると、サロン仕上がりがさらに延命
アウトバスケアは“塗るだけ”、“乾かすだけ”の簡単ステップ。今日から取り入れて、毎朝鏡を見るのが楽しみになるツヤ髪を育てましょう。
正しいドライヤー乾かし方
- タオルドライで水分オフ
ゴシゴシせず、髪をタオルでやさしくはさみ込んでポンポン。余分な水分を先に取るとドライ時間が短くなり、熱ダメージも減ります。 - 根元から風を入れる
ドライヤーは頭皮に対して約15cm離し、根元→中間→毛先の順に風を当てます。根元が乾くと自然に毛先まで熱が行きわたり、広がりを防げます。 - 風は上から下へ
キューティクルはウロコ状に下向きについているため、上から風を当てると面がそろってツヤがアップ。手ぐしやブラシで軽く引っぱりながら乾かすとまとまり感◎。 - 8割乾いたら冷風仕上げ
最後に冷風を20〜30秒。当てるとキューティクルがキュッと締まり、ツヤと手触りがワンランクアップします。寝ぐせもつきにくくなる一石二鳥ステップ。 - 熱の当てすぎはNG
200℃近い高温モードは必要なし。中温(約120℃)でも十分に乾きます。ドライヤーを一点に当て続けず、常にゆっくり動かすのがコツ。
ひと工夫で差がつく!
- ノズル付きドライヤーなら風が集中し、根元が早く乾いて時短。
- 洗い流さないトリートメントを先になじませると、熱から髪を守れて潤いキープ。
正しい乾かし方を習慣にすれば、サロン帰りのツヤがグッと長持ちします。今日から早速トライして、朝のスタイリングをラクにしましょう。
おすすめヘアケアアイテムまとめ
シーン | アイテムの種類 | こんな成分が◎ | ワンポイント効果 |
---|---|---|---|
お風呂 | アミノ酸系シャンプー | ココイル系・ラウロイル系 | うるおいを残したまま汚れオフ |
インバストリートメント | ケラチン・セラミド | ダメージホールを補修しツヤ持続 | |
ドライ前 | 洗い流さないミルク | シアバター・ヒアルロン酸 | 熱から守り、毛先までしっとり |
スタイリング | 軽めのヘアオイル | ホホバ油・アルガン油 | 広がり防止&紫外線カット |
週1集中 | 高保湿ヘアマスク | コラーゲン・CMC類似脂質 | サロン帰りの手触りをリセット |
選び方のコツ
- 香りと質感で続けやすさ重視
→ 好きな香りは毎日のモチベーションに。 - まずはトライアルセット
→ 肌に合うか、ベタつかないかを小容量で確認。 - 同シリーズでライン使い
→ 成分バランスがそろうので効果を感じやすい。
さらにプラスするとGood
- ツヤだしブラシ:目の粗いタイプで摩擦レス。
- 低温ドライヤー:過乾燥を防ぎ、キューティクルを守る。
自分に合ったアイテムを見つけて、やさしい洗浄+たっぷり保湿を習慣化すれば、髪質改善の仕上がりがぐんと長持ちします。まずは気になるアイテムを1つ取り入れて、髪の変化を楽しんでみてください。
体験者の声・ビフォーアフター事例
美容室Ponoでの髪質改善&縮毛矯正の施術事例をご紹介します。

BEFORE

AFTER
「以前、髪質改善トリートメントをしてもらった」というお客様です。
詳細にカウンセリングをさせていただいた中で、髪質改善で癖が伸びて1年近くもったとおっしゃられたので入念にチェック。
他店でトリートメントとしながら縮毛矯正の薬剤が使われていたことがわかりました。
1度矯正した箇所へのダメージの蓄積や、髪の状態を考慮せずに強い薬剤を通常通りに使ってしまうと、縮れ毛や切れ毛の原因になり大変危険です。
薬剤を塗分け、均一な仕上がりになるよう丁寧にアプローチ。
髪質改善と縮毛矯正の同時施術で、髪の太さの均一化・癖の矯正でサラツヤで健康な髪に生まれ変わりました。
\専門店で髪質改善・縮毛矯正をする!/
専門家のアドバイス/成分と安全性
ダメージを減らしてツヤを守る近道は「弱酸性に戻すpHケア+水素の還元力」の合わせ技。
クエン酸・乳酸などで薬剤後にpHを弱酸性へ戻し、水素で発生した活性酸素を無害化するとパサつきと色落ちを同時に抑えられます。
さらにケラチンペプチドやセラミドなど補修・保湿成分を重ねれば、手触りとツヤが長持ち。
製品を選ぶときは「オーガニック認証」「ヴィーガン・クルエルティフリー」「無添加表示」のマークや成分表をチェックし、環境と頭皮の両方にやさしい処方を選ぶと安心です。
さらに詳しく、pH調整成分・水素の還元力・補助成分の働きと、エコ志向の製品表示の見方を順に解説します。
注目成分解説(pH調整、水素の還元力 など)
★pH調整ってなに?
髪や頭皮は弱酸性(pH4.5~5.5)で安定します。カラー剤やパーマ剤はアルカリ性が強く、施術後に放置するとキューティクルが開きっぱなしになり、パサつきや色落ちの原因に。そこでクエン酸や乳酸などの酸性成分を配合し、薬剤で上がったpHを元の弱酸性に戻します。仕上がりがしっとりまとまりやすくなるうえ、カラーの持ちもアップします。
★水素の還元力って?
カラーやブリーチで発生した活性酸素は、タンパク質を酸化させてダメージを進行させます。水素は電子を与える「還元作用」が強く、この活性酸素を水に変化させて無害化。髪内部の酸化ストレスを減らし、しなやかさやツヤ感をサポートします。近年は水素トリートメントや水素シャンプーとして商品化が進み、施術の最後に取り入れるサロンも増えています。
★ほかに知っておきたいサポート成分
- ケラチンペプチド
髪の主成分と同じタンパク質の一種。空洞化した内部を補修し、ハリとコシをプラスします。 - セラミド
頭皮や髪表面の水分を守る脂質。保湿力が高く、静電気や広がりを抑えます。 - シルクタンパク
アミノ酸が豊富で、表面にうすい皮膜を作り光沢を与えます。指通りをなめらかにする働きも。
pHを弱酸性に戻すケアと、水素による還元ケアを組み合わせると、カラーやパーマ後のダメージを最小限に抑えやすくなります。ホームケアでは「pH調整成分入り」や「水素配合」といった表示を参考に選び、週1~2回の集中トリートメントで補強すると効果を感じやすいです。
環境・成分への配慮(オーガニック認証、ヴィーガン、無添加)
ラベルのマークと成分表を確認すれば、環境や体にやさしい処方を選びやすくなります。
★オーガニック認証
- COSMOS や USDA Organic など、公的または第三者機関が原料の栽培方法や製造工程をチェックしたマークです。
- 農薬や合成肥料の使用を制限しているため、環境負荷を抑えた原料が使われています。
- 認証を取得するには年次監査が必要なので、安定した品質管理が期待できます。
★ヴィーガン & クルエルティフリー
- 「ヴィーガン」表記は動物由来成分を含まない処方を示します。
- 「クルエルティフリー」は製品開発の過程で動物実験を行っていないことを示します。
- PETAやVegan Societyなどのロゴがあると、基準を満たしているか一目で確認できます。
★無添加表示のポイント
- 一般的にパラベン・鉱物油・合成香料・合成着色料・シリコンなどを省いた処方を指しますが、企業ごとに基準が異なります。
- 成分表の先頭に水や植物エキスなどが並び、不要な合成成分が見当たらないかをチェックすると確実です。
★選ぶときのヒント
- マークを複数確認
「オーガニック認証+ヴィーガン」など重複している製品は、環境と動物の両面を考慮したい方に向いています。 - 原料の産地や抽出法を調べる
低温圧搾や水蒸気蒸留など、環境への負荷が少ない抽出法を採用しているブランドもあります。 - 成分表の並び順に注目
表示は配合量が多い順です。オイルやエキスが上位にあると保湿や補修効果を実感しやすい傾向があります。 - 香りと使用感を確かめる
無添加処方は天然精油由来の香りが多く、合成香料に慣れていると薄く感じることがあります。購入前にテスターで確認すると失敗が減ります。
これらのポイントを押さえて選ぶことで、地球にも髪にもやさしいアイテムを取り入れやすくなります。
よくあるQ&A
- 髪質改善トリートメントって結局なに?
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酸性〜弱酸性の薬剤+低温アイロンで髪内部を補修し、ツヤとまとまりを長くキープするサロンケア。表面コーティング中心の従来トリートメントとはアプローチが異なる。
- 縮毛矯正との一番の違いは?
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縮毛矯正は強い薬剤と高温アイロンで“くせを完全に伸ばす”施術、髪質改善は“くせを緩めつつ補修”が主目的。ダメージは髪質改善の方が少ない。
- 効果はどれくらい続く?
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目安は4〜8週間。ホームケア(アミノ酸シャンプー・アウトバストリートメント)を徹底すると2か月以上持つケースも。
- 価格の相場は?
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都心部で1万2,000〜2万円、地方で8,000〜1万5,000円。ロング料金や追加オイル代がかかる場合もあるので要確認。
- 髪が傷むことはある?
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強アルカリ薬剤を使わないためダメージは軽め。ただし薬剤選定やアイロン温度が不適切だとパサつくことも。信頼できるサロンで施術し、施術後48時間は髪を結ばず低温スタイリングを心掛けると安心。
- セルフキットで代用できる?
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市販の酸熱キットやケラチンミストで“つなぎケア”は可能。ただし持続は2〜3週間が目安。サロンとのハイブリッド運用がおすすめ。
- ブリーチ毛・ハイダメージ毛でも大丈夫?
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可能だが施術難度が高い。酸熱系や弱酸性薬剤を選び、アイロン温度を180℃未満に抑えるなど慎重な処置が必要。サロンで事前に髪質診断を受けると失敗リスクが下がる。
- どのくらいの頻度で通えばいい?
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ダメージ少なめなら2〜3か月に1回、ハイダメージ・広がりやすい髪なら4〜6週間に1回が目安。セルフケアを併用すれば来店間隔を延ばせる。
まとめ:輝くツヤ髪を手に入れるために
- まずは 髪質改善と縮毛矯正・ストパの違い を把握し、自分に合うメニューを選択
- 技術と薬剤がカギ。信頼できるサロン選び+正しいホームケア で効果が倍増
- アフターケアは 弱酸性シャンプー・アウトバス・低温ドライ の3本柱が基本
- 迷ったらこの記事を上からチェック → 価格・頻度・失敗防止のポイントまで網羅
上の各セクションを読み返せば、あなたにぴったりの施術と続けやすいケア方法がすぐ見つかります。
今日から“触れたくなるツヤ髪”を手に入れましょう!
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