「サロンに行く時間もお金もない。」
「でも、パサつきや広がりをどうにかしたい」
──そんなときこそ、市販の髪質改善トリートメントが頼りになります。
この記事では、ドラッグストアで手に入るアイテムの選び方から使いこなしのコツまでをやさしく解説。
読み終えるころには「今日から家で楽に、しかもおトクに髪質を底上げできそう!」と感じてもらえるはずです。
市販の髪質改善トリートメントって効果はあるの?
ここでは、市販の髪質改善トリートメントには効果があるのかを解説します。
- メリットとデメリット
- 話題の髪質改善成分
それぞれを詳しく説明します。
メリットとデメリットをかんたん解説
メリット | デメリット |
手軽に入手できる ドラッグストアやECサイトでいつでも購入でき、予約・来店不要。 | 効果の持続が短い サロン施術の1〜2 か月に比べ、1〜3 週間でツヤや手触りが薄れやすい。 |
低コスト 1回あたり1,000〜3,000円前後で試せるため、継続ハードルが低い。 | 強いクセ・うねりは伸ばせない 縮毛矯正ほどの矯正力はなく、見た目のまとまり改善が中心。 |
短時間ケア 自宅で10〜20分程度、スキマ時間にできる。生活リズムに合わせやすい。 | 施術ミスでダメージリスク 酸熱系などは放置時間やアイロン温度を誤ると硬化・パサつきの原因。 |
ツヤ・指通りUP 髪表面をコーティングし、広がり・パサつきを抑える即効性が高い。 | 重ね塗りでベタつきやペタンコの恐れ シリコン・オイルが過多になるとボリュームダウンや洗い残しが発生。 |
種類が豊富 酸熱・水素・ケラチン・CMC補修など目的別に選べる。 | 成分表が不明瞭な製品も 海外製や格安品は配合率・pHが開示されず、アレルギーや頭皮刺激のチェックが難しい。 |
市販の髪質改善トリートメントは、ドラッグストアで気軽に買えてその日からパサつきや広がりを抑えられるのが大きなメリットです。
続けて使うほど補修成分がじんわり浸透し、ツヤと手ざわりが少しずつアップ。
価格もサロンよりお手ごろで、毎日のケアに取り入れやすいのも魅力です。
ただし一回で劇的に髪質が変わるわけではなく、深いダメージや強いくせには時間が必要。
放置時間やすすぎ不足で効果が落ちることもあるので、説明書を守ってコツコツ続けましょう。
自宅でも十分に“サロン帰り風”を目指せます。
酸熱・水素など話題の成分もチェック
最近の市販トリートメントには、サロン級の成分がちらほら登場しています。
成分 | 主な働き | 向いている髪悩み | 使い方の注意点 |
グリオキシル酸などの酸熱成分 | 弱い酸とドライヤーの熱で内部を引き締め、うねりをやわらげる | くせ・広がり、ゴワつき | ドライヤーやヘアアイロンでしっかり熱を当てると効果アップ。毎日より週1〜2回が目安 |
水素パウダー/水素発生成分 | 活性酸素を減らし、色落ちやパサつきを防ぐ | カラー後の乾燥、ツヤ不足 | パウダーは空気に触れると抜けやすいので開封後は早めに使い切る |
ヘマチン | ダメージホールを補修し、カラーの発色を守る | カラー持ちを良くしたい、枝毛・切れ毛 | 黒っぽい液で衣服に色移りしやすい。すすぎは十分に |
加水分解ケラチン(タンパク) | 髪の主成分に似たたんぱく質で空洞を埋めて強度アップ | 切れやすい、ハリ・コシがない | 付けすぎるとかたさを感じる場合あり。使用量は適量を守る |
セラミド | キューティクルの間をうるおいで満たし、水分蒸発を防ぐ | 乾燥・パサつき、ダメージ毛 | 洗い流すタイプは時間をおかないと浸透しにくい。目安3〜5分 |
シルクプロテイン | 表面をなめらかにコートし、光を反射してツヤを出す | ツヤ不足、手ざわりが悪い | すすぎが甘いと重さやベタつきの原因に。ぬめりが消えるまで流す |
たとえば「酸熱系」は弱い酸とドライヤーの熱で髪の内側をキュッと引き締め、うねりを抑えてツルンとした手ざわりに。
「水素ケア」はミクロの水素がダメージの原因になる活性酸素を狙って除去し、カラー後のパサつきをガード。
どちらも毎日使える穏やかな処方なので、自宅でも気軽に“髪質リセット”が狙えます。
放置時間や熱の当て方を守ると効果がさらにアップ。成分表示をチェックして、自分の悩みに合う一本を選びましょう。
サロン施術とセルフケアの違い
比較項目 | サロン髪質改善トリートメント | 市販髪質改善トリートメント |
価格 | 1回5,000〜20,000円前後(美容室・薬剤ランクで変動) | 1本1,000〜3,000円前後(1〜2か月分) |
施術時間 | 60〜120分 | 5〜10分(お風呂)+ドライ時間 |
仕上がり | ◎ ツヤ・まとまりが即実感 ◎ ダメージ補修力が高い | ○ ツヤ・手ざわりが徐々に向上 △ サロンほどの即効性はない |
持続期間 | 3〜6週間持つことが多い | 1回の効果は数日〜1週間※継続使用で底上げ |
手軽さ | △ 要予約・来店 | ◎ ドラッグストアで購入可 ◎ 好きなタイミングで使える |
カスタム度 | ◎ 髪質や悩みに合わせ薬剤を調整 | △ 汎用処方。細かな調整は不可 |
頭皮・髪への負担 | △ 強い薬剤は刺激が出る場合も | ○ マイルド設計が多い |
総合メリット | ・プロ施術で即効ツヤ髪・効果が長持ち | ・低コストで始めやすい・毎日ケアで状態キープ |
総合デメリット | ・高額・時間がかかる・担当美容師によって仕上がりに差 | ・即効性が弱い・続けないと戻りやすい |
サロンの髪質改善は、プロが髪の状態を見て薬剤の濃度や置き時間を細かく調整してくれるため、一度でツヤとまとまりをしっかり感じられるのが大きな強み。
ただ費用は数千〜数万円、施術時間も1〜2時間と負担はやや大きめです。
対して市販トリートメントは1本千円台から始められ、好きなタイミングで毎日ケアできる手軽さが魅力。
即効性は控えめですが、続けるほど髪内部が補修されて指通りが底上げされます。
「すぐに劇的に変えたい」ならサロン、「コスパ重視でコツコツ整えたい」ならセルフ、と目的で選び分けるのがおすすめです。
市販の髪質改善トリートメントのタイプ別特徴
市販の髪質改善トリートメントには、大きく分けて以下の3種類のタイプがあります。
タイプ | 使用タイミング | 主な効果 | 使い方のポイント |
洗い流す(インバス) | シャンプー後/週2-3回〜毎日 | 内部補修・軽い仕上がり | 1〜数分放置→すすぐ蒸しタオルで浸透UP |
洗い流さない(アウトバス) | タオルドライ後・朝セット前 | 表面コート・熱&乾燥ガード | 毛先中心に少量ずつベタつき防止はムラなく塗布 |
ヘアマスク/パック | シャンプー後/週1-2回 | 高濃度集中ケア・しっとり感 | 5〜10分放置→すすぎ徹底蒸しタオルで効果強化 |
それぞれのタイプを詳しく解説します。
洗い流すタイプ(インバス)
インバスの髪質改善トリートメントは、シャンプー後に毛先までなじませて数分置くだけで、傷んだ内部へ補修成分をぎゅっと送り込みます。
お湯で流すのでベタつきゼロ、ふわっと軽い仕上がりが好きな人に◎。
週に2〜3回の集中ケアならハイダメージも手ざわりが変わりやすく、毎日のコンディショナーを置き換えれば効果がじわっと底上げします。
1分で流せる時短タイプもあるため忙しい日も続けやすく、放置中に蒸しタオルで包めば浸透力がさらにアップしますよ。
洗い流さないタイプ(アウトバス)
アウトバスの髪質改善トリートメントは、お風呂上がりのタオルドライ髪に付けて流さず乾かすだけ。
オイルやミルク、ミストなど形は色々ですが、共通するのは髪表面にうるおいベールを作り、ドライヤーや紫外線の熱・乾燥から守ってくれる点です。
朝のスタイリング前にも少量なじませればパサつきが収まり、ツヤが長持ちします。
べたつき防止のコツは「毛先中心・少量ずつ」。内側から外側へとかしてムラなく広げると、軽やかな仕上がりになります。
ヘアマスク・ヘアパック
ヘアマスク・ヘアパックは、集中ケア用の“ごほうびトリートメント”。
こってりしたクリームが髪のすき間を埋め、栄養と水分をぎゅっと閉じ込めます。
週1〜2回、シャンプー後に毛先中心へたっぷり塗り、5〜10分置くのがコツ。
蒸しタオルで包むと浸透力アップ、すすぎはぬめりが消えるまで丁寧に。
ハイダメージやカラーでパサつく髪も、1回でしっとり手ざわりが変わるので、忙しい日のレスキューアイテムとして一つ備えておくと安心です。
失敗しない市販の髪質改善トリートメントの選び方3ステップ
市販の髪質改善トリートメントは、以下の3つのステップで選びましょう。
- ダメージ度合いで選ぶ
- 仕上がりイメージで選ぶ
- 成分・コスパ・香りで選ぶ
それぞれのステップを詳しく説明します。
①ダメージ度合いで選ぶ
まずは髪の傷み具合をチェック。
枝毛が少なくパサつきが軽いなら、保湿重視のセラミドやシルク配合の軽めタイプで十分です。
カラーやアイロンでスカスカ感が出ている中ダメージには、ケラチン・ヘマチン入りの濃厚クリームを選びましょう。
ブリーチ級のハイダメージなら、酸熱や水素配合の集中マスクにアウトバスオイルを重ねると安心。
レベルに合った処方を選べば、ベタつきも物足りなさも防げます。
②仕上がりイメージで選ぶ
目指す質感を先に決めると選びやすくなります。
さらさらで軽い動きが欲しいなら、ミルクやミストなど“水っぽい”タイプ。広がりやすい髪をしっとり落ち着かせたい人は、こってりしたオイルやマスクがぴったりです。
ふんわりボリュームが欲しい場合は、ケラチン配合でハリを出す処方がおすすめ。
仕上がりイメージをはっきりさせて選べば、朝のスタイリングがぐっと楽になります。
③成分・コスパ・香りで選ぶ
最後に比べたいのが「成分・コスパ・香り」です。
パッケージ裏の成分欄をざっと見て、求める効果につながるワード――ケラチン、セラミド、酸熱など――が入っているか確認しましょう。
次にコスパ。税込価格をおおよその使用回数で割ると1回あたりの費用が分かり、続けやすさがイメージできます。
最後は香り。毎日使うものだから、好きな香りかどうかは意外と大事です。
店頭のテスターや口コミを参考にすると失敗しにくいですよ。
市販の髪質改善トリートメント最新おすすめランキング
ここでは、市販で手に入る髪質改善トリートメントの中から、洗い流すインバス用と洗い流さないアウトバス用をそれぞれおすすめ10選ずつピックアップして紹介します。
ダメージ度合いや仕上がりイメージに合わせて選びやすいよう一言メモを添えているので、気になる悩みと照らし合わせながら“これだ!”と思う一本を見つけてください。
市販インバストリートメントおすすめ10選
商品 | 特長 |
フィーノ プレミアムタッチ | 高保湿でも軽いエアリー仕上げ |
プリュスオー メロウリュクス | 熱補修でツヤが持続するサロン級 |
ケラスターゼ オレオリラックス | 強いくせも抑え滑らかストレート |
ナプラ ケアテクトHB | 植物油で潤うしっとりヴェール |
ルベル イオ メルトリペア | ケラチン補給で芯から強く |
ロレアル エクラパック | ツヤコートで鏡面のような光沢 |
ディープレイヤー H | しっとり集中補修で毛先まとまる |
サブリミック エアフロー | 軽さとまとまりを両立した素髪感 |
エトヴォス リペア | 低刺激処方で敏感肌も安心 |
DAILY REPAIR H+ | 高コスパで毎日使える大容量 |
市販アウトバストリートメントTOP10
商品 | 特長 |
ヒリツ バランスリペアヘアオイル オーロラ | 軽いのにツヤ長持ち、熱補修成分◎ |
プルント リライト美容液 | ミルク状で絡まり解消。ヒートプロテクト |
ダイアン グッバイ ダメージ補修ヘアオイル | 1,500円以下で高補修、しっとり |
アンドハニー ミルキー EX リペアヘアオイル 3.0 | はちみつ保湿でまとまり&香り人気 |
モロッカンビューティ ハイドロリペア ヘアオイル | アルガン×シルクでツヤと手ざわりUP |
N. シアオイル | サラッと軽い質感、オーガニック処方 |
ミルボン エルジューダ エマルジョン+ | バオバブエキスで水分キープ、ふんわり |
ラサーナ 海藻ヘアエッセンス しっとり | 海藻エキスで集中補修、ロングセラー |
エッセンシャル CCミルク | ドラスト定番。熱・湿気・紫外線をブロック |
ディアボーテ HIMAWARI トリートメントリペアミルク | ひまわり油でうねりを整えしっとり感持続 |
効果を高める使い方7ステップ
- シャンプー後は水気をしっかりオフ
- 粗めコームでムラなくなじませる
- ダメージ部分は重ねづけ
- 放置時間を守る
- すすぎはぬめりが消えるまで
- タオルドライで摩擦を減らす
- 低温ドライヤーでキューティクルを閉じる
シャンプー後はすぐタオルで水けをしっかり取り、トリートメントを手になじませてから粗めのコームで根元から毛先へ均一に行き渡らせます。
枝毛や毛先など傷んだ部分には少し重ねづけ。
表示どおりの時間を守って置いたら、ぬるま湯でぬめりが消えるまで丁寧にすすぎましょう。
タオルで押さえるように水分を取り、低温ドライヤーで根元→毛先の順に乾かし、仕上げに冷風を当ててキューティクルを閉じれば、サロン帰りのようなツヤと手ざわりが長持ちします。
市販の髪質改善トリートメントに関するよくある質問【Q&A】
ここでは、市販の髪質改善トリートメントを購入する時によくある質問と答えをまとめました。
ぜひ参考にしてください!
くせ毛は伸びるの?
市販の髪質改善トリートメントは、くせ毛そのものを真っすぐに「伸ばす」薬ではありません。
働きは髪の内側にうるおいを入れ、表面をなめらかに整えて広がりを抑えること。
弱いうねりなら自然と落ち着き、ブラシブローだけで扱いやすくなる場合も多いです。強いくせを完全にストレートにしたいなら、縮毛矯正やアイロンの力が必要。
ただしトリートメントを続ければパサつきやゴワつきは軽減し、指通りが良くなるぶんスタイリング時間はぐっと短くなります。
効果はどのくらい持つ?
市販トリートメントは1回でも手ざわりが変わりますが、効果のピークは洗髪後2〜3日ほど。
シャンプーで少しずつ取れていくので、週2〜3回のインバスや毎日のアウトバスで“上書き”するのがコツです。
使い続けるほど成分が内部に定着し、ツヤやまとまりのベースが底上げされます。
つまり「短期は数日、長期は続ける限りキープ」と覚えておきましょう。
何日に一度使えばいい?
髪の状態で目安が変わります。
パサつきが軽い人は、シャンプー後に使うインバス型を週2〜3回、普段のコンディショナー代わりに置き換えるだけで十分。
ブリーチやアイロンで傷みが強い人は、インバスを毎日でもOKです。
流さないアウトバス型はドライヤー前の“保護コート”と考え、基本は毎日少量ずつ。
重ねづけでベタつきを感じたら量を減らすか1日おきに調整しましょう。
まとめ|“うるツヤ習慣”は今日からスタート!
ここまで見てきたように、市販の髪質改善トリートメントは種類も機能も豊富。
まずは ダメージ度合い・仕上がりイメージ・成分 の3つを軸に、自分の髪と相談しながら1本選んでみてください。
インバスでじっくり補修し、アウトバスでツヤを守る――この2ステップを続けるだけで、毎日の指通りが驚くほどラクになります。
大切なのは「正しい使い方でコツコツ」。
小さな積み重ねが、1か月後の“サロン帰り感”をつくります。
さあ今日から、自宅で手軽に“うるツヤ”への一歩を踏み出しましょう!
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