美容師が貧乏なのは当たり前？給与の高い美容室が増えてきている！

「美容師なら当たり前、ブラックな環境を乗り越えて成長するんだ！」…と思っていませんか？

もし、美容師として収入を増やしたいのであれば、

他の美容室の労働環境に目を向けて、視野を広げてみることをお勧めします！

実は今、「のんびり働いているのに高収入で労働環境の良い美容室」と「頑張ってたくさん働いているのに低収入でブラックな美容室」の二分化が進んでいます。

労働環境の良い美容室で働くことができれば、収入が低いという悩みは意外と簡単に解決できる可能性があります。

そこで、今回は以下の内容を詳しくお話いたします。

この記事を読めば、美容師の収入が低い理由と解決策がわかるので「美容師として今後もやっていけるのか？」という不安がなくなり、やるべきことが見えてくるはずです！

美容師が貧乏と言われるのは本当か？Ponoスタッフの前美容室と現在で給与を比較してみました！

令和元年の厚生労働省調べによると美容師の平均年収は男性353.76万円、女性290.77万円です。(※令和元年賃金構造基本統計調査より)

月の手取りで言うと22～23万円程度になりますので、全国平均と比べるとちょっと少ないですが低すぎるということも無いようです。

美容師の平均年収については以下の記事で詳しくお話しています。

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ただし、平均値が低めとなると、アシスタントや新人さん、ブラックな美容室で働く方はかなりキツイ生活を強いられている可能性が高いことも否めません。

Ponoスタッフが以前勤めていた美容室の待遇と現在の待遇を比較して貧乏になる原因を特定しました

現在、日本の美容室はブラックな美容室と労働環境の良い美容室の二分化が激しくなっています。

辛い美容室はどんどん辛くなっているし、働きやすい美容室はスタッフへの待遇がどんどん良くなってきています。

美容室Ponoのスタッフを例に出すと、ブラックな美容室からの転職で以下のように変わっています。

	前職	Pono(現在)
収入	24～25万円	40万円前後 ※給与例(2023/11)：売上114万円の場合、基本給27万円+インセンティブ136000円＝40万6000円+交通費
勤務日数	24日	22日
勤務時間	11時間	7.5時間　施術以外はほぼ休憩
1日の接客数	7～8人	2.5人

弊社の例を出しましたが、

高単価で1日の対応数が少ない、クオリティ重視の美容室は労働環境が良い

ということがわかります。

転職前後で技術や接客が大きく変わったわけではなく、労働環境の良い美容室があることを知っているか・知らないかで待遇が変わっているのが現実です。

美容師店長やオーナーの収入は高いのか？

店長の給与も、オーナーの給与も、根っこの部分ではスタッフと同じです。

売上や、労働時間に対する利益がどれだけ出ているかで収入が決まります。

利益が少ない場合、最初にしわ寄せが来るのはスタッフかもしれませんが、美容室全体の経営が上手くいっていなければ、店長だろうとオーナーだろうと収入は低くなります。

また、スタッフは給与が出なければ働きませんので、最低でも法律上問題ない範囲の給与をもらえることが前提です。

つまり、赤字になった場合に収入が一番少なくなるのはオーナーです。

美容師が貧乏になる理由は自分の能力のせいではなく、お店の集客力や単価が原因だ！

美容師の仕事はお客様の髪を美しく整えることであって、集客をすることは含まれません。

給与に歩合が含まれることが多いですが、平均的な歩合率を考慮すると、やっぱり集客はお店がやるべき範囲だと思います。

歩合はどれだけお客様対応をしてくれたか、どれだけクオリティーの高い施術を行ったか、という評価で上下されるべきです。

つまり、集客は経営者の仕事です。

そのことは、美容師の収入を見てもよくわかります。

お店の集客力が強く、メニューの単価設定が高い場合、その美容室で働くスタッフの給与も軒並み高いです。

だから、自分で集客もできる”人気美容師”の正体は、「美容師」と「経営者」の仕事を同時にこなしているスーパーマンということになります。

誰にでもできること、とは口が裂けても言えません。

ブラックな美容室は、それが当たり前だと言わんばかりに経営システムに当然のように組み込むので、上手く回らなくなってしまいます。

貧乏な美容師にならないために！ちょっと頑張るだけで労働環境を激変させる方法

ここまでの話であなたもだいたい理解できたと思います。

美容師1本を本職として、貧乏にならずに働くには以下が重要です。

また、さらに収入を伸ばすのであれば「経営者の仕事を少しずつ学んでおく」ことができるといいですね。

それぞれを詳しく説明します！

集客力がある美容室を探す

まずは最低限、美容室側の集客力が高くなければ、スタッフであるあなたの収入が増えることはありません。

美容室経営という大きな枠の中の”美容師”であり、経営・集客は経営者の仕事ですから当然です。

なので、集客力のある美容室を探しましょう。

集客力のある美容室を探す方法は、美容室やオーナーのSNSアカウントのフォロワーを確認するのが手っ取り早いです。

また、ホットペッパービューティで予約を途中まで進めると、予約状況を見ることもできます。

予約がガラガラに空いていて、SNSもほとんど稼働していないようであれば、おそらく集客力が無いので注意が必要です。

メニューの単価が高く、歩合率の高い美容室を探す

いくら集客力があっても、安すぎるメニューだとキツイ労働をしなければいけなくなりますし、収入が一定ラインに達すると伸びなくなります。

逆に、メニュー単価が高く、一人のお客様に対して最高のクオリティを届けようとしている美容室は、労働時間に対する単価が高い傾向があります。

簡単に言えば「のんびり働くことができる」と言うことです。

それと同時に、歩合率が高い美容室であれば、バリバリ稼ぎたいという人にも収入が伸びやすくお勧めできます。

集客力があって、メニュー単価が高く、歩合率が高い。

この条件が揃っている美容室に雇ってもらうことができれば、美容師をやっていて貧乏になるなんてことはあり得ません。

可能であれば経営者の仕事を少しずつ学んでおく｜店長やオーナーなどの肩書を追わずビジネスの本質を見極める

この2つの考え方には何も根拠がありません。

収入を決めるのは、あなた自身の「美容師としての技術力と接客力」、そこにオーナーの「経営者としての集客力と運営力」を掛け算した部分です。

肩書には収入を伸ばす要素は無い、と言っても過言ではないと思います。

貧乏な美容師にならないためには、このような枠を捨てて、自分の技術力や接客力を伸ばしたり、頼れるオーナーを見つけて雇ってもらう努力が必要です。

また、難しいことではありますが、さらに収入を伸ばしたいということであれば、少しずつでも集客や美容室の経営の勉強をして、経営者の仕事を身に着けることが必要になります。

「〇〇になれば…」という期待に身を任せず、どこに行ってもどんな立場でも通用する力を積み上げていきましょう。

給与の低いアシスタント時代にやっておくと後々稼ぎにつながること

ここでは、アシスタント時代にやっておくと近い未来の給与につながることについてお話します。

転職をするにもスタイリストになることは重要で、技術や接客力を高めておけば選択の幅が広がります。

技術習得に専念して可能な限り早くスタイリストになる

収入面に不安を感じて、集客するためにSNSをやってみたり、副業をしてみたりすることもあると思います。

しかし、一番大事なのは早くスタイリストになることです。

アシスタントのままでは転職するにも、条件に合わずに応募することすらできない場合もあります。

技術の習得に専念してできるだけ早くスタイリストになることを目指しましょう。

スタイリストになるための条件を明確にしてもらう

技術力がついてきて、スタイリストとしてやっていけそうなのに、なぜかアシスタントまま…。

そんな時は、オーナーや美容室側に相談して、スタイリストになるための条件を明確にしてもらいましょう。

もし取り合ってもらえないようであれば、条件が明確な美容室に一度転職してしまうのも一つの手です。

見学や体験入店をして美容室業界の現状を自分の目で確かめる

経営が上手くいっていて労働環境の改善に取り組んでいる美容室が増えてきています。

ブラックな環境で働いている美容師さんは、どうしてもその現状に気づくことが難しいです。

給与が低いと感じるのであれば、まずは他の美容室を見学させてもらい、あなたが働いている美容室が普通なのか、それともブラックな労働環境なのかを、あなたの自身の目で確かめることをお勧めします。

労働環境の良い美容室は人が足りていないので、見学歓迎の場合が多いです。

なので、可能な範囲で他の美容室の状況を体感しておきましょう。

美容師は稼げないって本当？現状、美容師は足りていないので稼げます

美容師の人口は56万人と言われていますが、日本人の人口は1億2000万人。

ざっくり美容師1人あたり200人のお客様がいる計算になります。

高単価でクオリティの高い丁寧な対応をする美容室では、人が足りていません。

つまり、需要に対して供給が間に合っていませんので、稼げないことはあり得ません。

美容師は本来、時給の高いお仕事です

2時間でどんな施術ができるかを考えてみてください。

カット、カラー、トリートメント、縮毛矯正…

そのメニューの価格を計算すれば、安くても利益で1万円にはなるはずです。

つまり、あなたに一人前の技術と接客の技術を持っているなら、1時間で5000円の売上には届きます。

あなたが受け取る給与としては、すくなくとも時給2000円以上はもらえるようなお仕事です。

「安く早く」の市場は飽和状態で、現場は火の車

しかし、1000円カットを代表するような「安く早く」の美容室は飽和状態です。

美容師1人あたり200人のお客様ということですが、その場合、全てのお客様が毎月来てくれたとしても売上は月20万円にしかなりません。

これは売上なので、スタッフが受け取るのはこれより少なくなります。

つまり、低単価の美容室はお客様の取り合いになることが数字から見えているということです。

「安く早く」の美容室に身を置いていて給与が少ないと感じるなら、一度今後のキャリアを見直してみるのも良いと思います。

「クオリティ重視」の市場は人手不足で、のんびり楽しく働けている

逆に、お客様1人に2～3時間の施術をするようなクオリティを重視する高単価美容室では人手が足りません。

100人対応するにも単純計算で250時間かかります（笑）

対応しきれないので予約が取れなくなり、美容室としては値上げができる状態になります。

単価15000円の美容室では、月70名、1日3名ちょっと対応すれば売上100万円を越えます。

4割の歩合でも月給は40万円です。

これなら貧乏どころか、ゆったりのんびり楽しく働けるのも頷けますよね。

美容師が収入を増やす方法、30代・40代からでもできる！

それでは、最後に美容師が収入を増やし、貧乏を避ける方法をお伝えしていきます。

30代・40代の美容師の方でも問題ありません。

どちらかというと、長く美容師をしていて技術が安定している方が収入は増やしやすい時代です。

努力は必要ありません。

広い視野を持って、現状の美容室業界を知ることで収入を増やすことができます。

働く美容室を「集客が強い」＆「歩合率が高い」美容室に変える

美容室の仕事は「集客」と「経営」です。

「集客」と「経営」の能力は美容室ごとにピンからキリまであり、働く場所を決める際に見極めるべき重要なポイントです。

先にお伝えした通り、これらは美容師の仕事ではありませんので、美容室任せにして良い部分です。

集客については、オーナーや美容室のSNSを確認したり、ホットペッパービューティーの予約状況を見て判断しましょう。

また、予約がいっぱいで、メニューの価格も高いなら、働くスタッフの労働環境もかなり良いことが予想できます。

このような条件に合致する美容室を見つけて転職すれば収入を増やしやすくなるはずです。

対応数やスピード重視から、「クオリティー重視・デザイン重視」に切り替える

「1日に何名対応したか」というのは、目に見える数字にしやすい技術力です。

しかし、ここまで詳しく解説したように、処理スピードを上げても美容師の収入は増えません。

施術のクオリティーとデザイン力を上げることが収入UPにつながりやすい時代です。

もし「作業が遅い」「対応数が少ない」と怒られたことがあるなら、今後の進むべき方向性を考えてみることをお勧めします。

労働環境の良い美容室は、ブラックな美容室を抜け出してきてくれる人を待っている！

経営が上手くいっていてスタッフの給与が高い美容室ほど、人手が足りていません。

労働環境が良い美容室は、勇気を出してブラックな美容室を抜け出してきてくれる美容師さんを待っています。

まずは、近くの高単価で予約が埋まっている美容室の見学をさせてもらい、労働環境の違いを確認してみましょう。

意外と簡単にお金に対する不安を無くせるかもしれませんよ！

美容室Ponoは労働環境が良い！
初任給27万円+4割インセンティブ
1日2～3名のお客様対応でのんびり働ける

美容室Ponoでは、東京・千葉・埼玉でスタッフを募集しています。

のんびり働けて、高インセンティブ、今までの美容室とは一線を画す地域最高の労働環境で、スタッフ全員楽しく働いています。

今も、将来も、スタッフの美容師キャリアを第一に考えた美容室で、あなたも一緒に働きませんか？