YOLU カームナイトリペアシャンプーを、実際に購入して使ってみました。この記事では、全成分から見た処方評価と、実際に使った感想を、まず別々に紹介します。そのうえで、両者が一致していたのか、それともズレていたのかを、最後に照らし合わせます。
成分の評価が高いからといって、そのまま使用感の良さに直結するとは限りません。今回のYOLUは、まさにその差がはっきり出たケースでした。結論を先に言い切るのではなく、処方と実使用のどちらも、そのままお伝えします。
- 全成分から見た処方評価(洗浄設計・質感設計・補修保湿設計)
- 実際に使った使用感(香り・泡立ち・きしみ・すすぎ後の感覚など)
- 処方の予測と実使用が、どこで一致し、どこでズレたか

成分評価が高ければ、使用感もいいんですか?

今回はそこにかなり差が出ました。成分と実使用を分けて見ていきますね。
この記事の結論
先に結論をお伝えします。
YOLU カームナイトリペアシャンプーは、全成分から見た処方評価では、洗浄設計・質感設計・補修保湿設計のいずれも高い評価になりました。一方で、実際に使ってみると、洗っている最中のきしみや、すすぎ後の張り付き感が気になる場面がありました。
ただし、トリートメントを併用してドライまで進めると、まとまりや髪の動きは悪くありませんでした。洗浄中の印象だけで判断すると、実際の仕上がりを見誤ってしまいます。
処方と実使用を照らし合わせた総合評価は、このあと詳しく紹介します。
商品概要
| 商品名 | YOLU カームナイトリペアシャンプー |
| ブランド | YOLU |
| メーカー | 株式会社I-ne |
| 香り | ネロリ&ピオニーの香り |
| 併用トリートメント | YOLU カームナイトリペアトリートメント(実使用感のみ紹介・成分解析対象外) |
| 成分情報ソース | YOLU カームナイトリペアシャンプー公式商品ページ(YOLU公式サイト) |

全成分から見た処方評価
全成分をもとに、洗浄設計・質感設計・補修保湿設計・処方バランス・質感補正依存度の5項目を、独自基準で評価した結果です。実際の使用感とは分けて見ています。
洗浄設計
YOLU カームナイトリペアシャンプーの主洗浄剤は、ラウロイルメチルアラニンNa(アミノ酸系)とオレフィン(C14-16)スルホン酸Na(スルホン酸系)の2系統です。補助洗浄剤には、コカミドプロピルベタイン・コカミドメチルMEA・ココイルグルタミン酸TEAが入っており、刺激の緩和や泡質の調整を担っています。
洗浄力の方向性としては「やや高め」です。ただし、洗浄力が高めであること自体は、それだけで良し悪しが決まるものではありません。今回のように、緩和側の成分が複数組み合わされていれば、洗浄力を確保しながらバランスを取る設計として読むことができます。
| 系統 | 成分 | 役割 |
|---|---|---|
| 主洗浄剤 | ラウロイルメチルアラニンNa/オレフィン(C14-16)スルホン酸Na | 洗浄の中心。やや高めの洗浄力の方向 |
| 補助(刺激緩和) | コカミドプロピルベタイン | 刺激をやわらげ、泡を安定させる |
| 補助(泡質) | コカミドメチルMEA/ココイルグルタミン酸TEA | 泡質・感触の微調整 |
質感設計
質感は、カチオンポリマー(ポリクオタニウム-61・ポリクオタニウム-10)、皮膜形成成分(ゼイン)、セラミド・CMC系の補修成分、油性成分(スクワラン・ベヘニルアルコール)といった、複数の手段を組み合わせて作られています。
シリコーンを使わずに、指通りや手触りを整える設計です。カチオンポリマーで指通りを補い、皮膜形成成分でハリを、セラミド・CMC系で補修由来の質感を作る、という役割分担になっていると読めます。
| 分類 | 成分 | 役割 |
|---|---|---|
| コンディショニング | ポリクオタニウム-61/ポリクオタニウム-10 | 指通りを補うカチオンポリマー |
| 皮膜形成 | ゼイン | ハリ・皮膜の形成 |
| 補修由来の質感 | セラミドNG/NP/AP/CMC関連成分 | 補修成分による質感の下支え |
| 油性成分 | スクワラン/ベヘニルアルコール | 感触の補助 |
補修・保湿設計
補修成分としては、系統の異なるセラミド系とCMC関連成分が組み合わされています。保湿成分も、グリセリン・DPG・BGなど複数配合されています。
ここで断っておきたいのですが、補修成分が入っているからといって、それだけで「髪が治る」「ダメージが修復される」という意味ではありません。あくまで、洗浄で失われやすい部分を、同じ工程で補っていく設計、という理解が実態に近いと考えています。
| 評価軸 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| 洗浄設計 | 5 | 主洗浄剤2系統+補助洗浄剤3種による緩和体制 |
| 質感設計 | 5 | カチオンポリマー・皮膜形成・セラミド/CMC系による多層的な質感形成 |
| 補修保湿設計 | 5 | 系統の異なる補修成分の組み合わせ |
| 処方バランス | 4 | 洗浄と質感の方向性が一致 |
| 質感補正依存度 | 3 | 洗浄とコンディショニングの両方で質感を作っている |
この処方は、洗浄と質感の両方をしっかり作り込んでいるタイプです。点数だけを見ると、かなり優秀な処方に見えます。

処方の5項目はかなり高評価ですね!

ただ、実際に使うと気になる部分もありました。次は使用感を見ていきますね。
100点満点評価
このシリーズでは、実使用の17項目評価とは別に、100点満点の総合評価も採用しています。客観スコア(実使用17項目のうち洗浄〜すすぎに関わる項目とドライ後・仕上がりに関わる項目、香り好みから算出)と、美容師としての体感点を、7:3の割合で組み合わせたものです。
客観スコアと体感点には11点の差があります。この差は、洗浄中の印象と、乾かした後の仕上がりの印象が違ったことによるものです。詳しくは、このあとの「処方予測と実使用は一致したか」で説明します。
評価は、実際の使用レビューと比較検証を重ねながら随時更新しています。
実際に使った感想
ここからは、成分解析を離れて、実際に使った感想です。
香り
ネロリ&ピオニーという香りですが、私の体感では、果物のような印象の香りに感じました。好みで言えば「普通」という感覚です。シャンプー自体の香りはそこまで強くなく、併用したトリートメントの方が香りを強く感じました。洗った後も、比較的香りが残ります。
香りの感じ方は個人差が大きい部分です。あくまで私個人の体感として読んでください。
シャンプー液の質感
液体の質感は、普通とややとろみが強い、その間くらいの印象です。ジュレのような質感で、手からこぼれにくく扱いやすいです。髪にも広げやすいと感じました。
泡立ち・泡質
泡立つ速さは比較的早いです。ただ、泡の量はそこまで増えず、泡密度も粗めに感じました。泡持ちはあまり良くなく、比較的早く泡が切れていく印象でした。
| 泡立ち | 比較的早い |
| 泡密度 | 粗めに感じた |
| 泡持ち | 早めに切れる |
洗浄中
ここが今回、特に気になった部分です。洗浄中に、キュッキュッとするようなきしみを感じました。指通りも途中で落ちる感覚があり、髪が長いほど引っかかりや絡みが気になりやすいと思います。泡が切れた後は、より引っかかりを感じやすくなりました。
もともと絡みやすい髪では、摩擦や引っかかりが気になりやすい可能性があります。
すすぎ後・張り付き感
この企画のレビューで特に重視しているのが「張り付き感」です。シャンプーを流したあと、頭皮付近の髪が自由に動かず、少し抵抗が出て張り付くように感じる状態を指します。
YOLU カームナイトリペアシャンプーでは、すすぎ後の張り付き感を比較的感じました。髪が自由に動く感覚もやや弱く、キュッとするきしみ感も多少残りました。
トリートメント併用について
ここからは、YOLU カームナイトリペアトリートメントを併用した際の感想です。トリートメント自体の成分解析は行っていません。
質感はやや油分を感じ、少し重めな印象でした。ただ、流した後の指通り・まとまりは比較的良く、根元も多少の重さはあるものの、極端にベタつくほどではありませんでした。
ドライ後
乾かした後は、根元の軽さも髪の動きも、想像より残っていました。まとまりも良く、サラサラとした感触もあります。
一方で、THE ANSWER スーパーラメラシャンプーと比べると、オイル感や重さをやや感じ、すっきりとした感覚は弱めでした。それでも、総合的な仕上がりとしては悪くない、という印象です。
洗浄中はかなり気になった部分がありましたが、乾かしてみると意外と持ち直した、というのが今回の実感です。
シャンプー使用感まとめ
| 香り好み | 3(普通) |
| 香り強さ | 4(強め) |
| とろみ | 3(標準) |
| 泡立ち | 4(良い) |
| 泡密度 | 3(粗め) |
| 泡持ち | 2(弱い) |
| 指通り | 2(悪め) |
| 絡みにくさ | 3(普通) |
| きしみ | 4(強い) |
| 張り付き感 | 4(まあまあある) |
| すすぎ後の解放感 | 2(重め) |
| 根元の軽さ | 4(軽い) |
| 髪の動き | 4(良い) |
| まとまり | 4(良い) |
| しっとり感 | 3(中間) |
| サラサラ感 | 4(強い) |
| ドライ後総合 | 4(良い) |
※香り強さ・とろみ・泡密度・泡持ち・きしみ・張り付き感・しっとり感は「強さ・程度」を表す項目で、数値が高い=良い評価という意味ではありません。

洗っている途中は結構厳しそうですね…

その一方で、乾かした後は意外と持ち直しました。次は処方の予測と実際に使った結果を照らし合わせてみますね。
処方予測と実使用は一致したか
ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。
一致した点
洗浄力はやや高めという処方の予測は、実際に使ったときの「きしみが強い」「指通りが落ちる」という感覚と、方向性が一致していました。
ズレた点
セラミド・CMC系という系統の異なる補修成分が複数配置されていたことから、すすぎ後の手触りはある程度補われると予測していました。ただ、実際には張り付き感がまあまああり、すすぎ後の解放感も弱いという結果でした。
補修成分の厚みだけでは説明しきれない部分です。洗浄力がやや高めであることの影響が、質感補正よりも強く出た可能性がありますが、成分表だけでは断定できません。
ドライ後の持ち直し
洗浄中は複数の項目で低めの評価でしたが、ドライ後は根元の軽さ・髪の動き・まとまり・サラサラ感のいずれも高めの評価になりました。
最終的な仕上がりの満足度は、洗浄中の印象ほど低くありませんでした。これが、客観スコア64点と、美容師としての体感点75点の差につながっています。
THE ANSWERとの比較
THE ANSWER スーパーラメラシャンプーのレビューと比べると、処方の5項目評価はほぼ同じ水準でした。それでも、実際に使った感覚は大きく異なりました。
| 項目 | THE ANSWER | YOLU |
|---|---|---|
| 洗浄力ラベル | やや穏やか | やや高め |
| 張り付き感 | 少ない | まあまあある |
| すすぎ後の解放感 | 軽く自然 | 重め |
| ドライ後 | 軽く自然な仕上がり | まとまりは良いがやや重さを感じる |
処方の点数がほぼ同じでも、洗浄力の方向性の違いが、実使用の感覚に大きく影響することが、2商品を比較して見えてきました。
髪質別の向き・不向き
まず処方から見た適性を数値で示し、そのうえで実際に使った印象も合わせて、最終的な相性を判断しています。
| 髪質 | 処方から見た適性 | 最終相性 | 判断理由 |
|---|---|---|---|
| 細毛 | 4 | △ | 処方評価は高いが、張り付き感やすすぎ後の解放感の低さの影響を受けやすい可能性 |
| 普通毛 | 5 | ○ | 実使用でも大きな不満は感じなかった |
| 太毛 | 5 | ◎ | 実使用でも比較的向いていそうという実感があった |
| くせ毛 | 3 | △ | まとまりは悪くないが、洗浄中のきしみには注意したい |
| ダメージ毛 | 3 | △ | きしみ・指通りの低さが気になりやすい |
| 縮毛矯正毛 | 3 | △ | もともと絡み・摩擦が気になる髪では注意が必要 |
| カラー毛 | 3 | ○ | ドライ後の仕上がりは悪くないが、洗浄中のきしみは留意 |
| 白髪染め毛 | 3 | ○ | 実使用でも悪くない印象。軽さを最優先したい場合は要確認 |
| エイジング毛 | 4 | △ | 細く絡みやすい髪では、きしみがマイナスになりやすい |
◎:相性が良さそう / ○:比較的使いやすそう / △:髪質や好みによって注意
処方から見た適性の数字は、「絶対に合う」「必ずおすすめ」という意味ではありません。最終相性は、この数字と実際の使用感を合わせて判断したものです。
縮毛矯正をしている方は、シャンプーだけで仕上がりが決まるわけではありません。この点は縮毛矯正の効果があるシャンプーは嘘?実際はどうなのか徹底解説でも解説しています。

結局どんな評価になりますか?

洗浄中は弱点がありますが、仕上がりまで含めると67点という評価です。
良かった点
- ドライ後はまとまりが良い
- 髪の動きは想像より残る
- サラサラ感もある
- トリートメント併用後の仕上がりは悪くない
- 保湿感を感じやすい(乾燥が気になる方には好意的に働く可能性)
気になった点
- 泡持ちが弱い
- 指通りが低め
- きしみが強め
- すすぎ後の張り付き感がある
- すすぎ後の解放感が低め
- ベタつきやすい方には重く感じる可能性
総評
YOLU カームナイトリペアシャンプーは、全成分から見た処方評価では、洗浄設計・質感設計・補修保湿設計のいずれも高い評価になりました。一方で、実際に使ってみると、洗浄中のきしみやすすぎ後の張り付き感が気になる場面がありました。
それでも、トリートメントを併用してドライまで進めると、まとまりや髪の動きは良く、最終的な仕上がりの満足度は洗浄中の印象ほど低くありませんでした。総合評価は67点/100点です。
「洗浄中の快適性では点を落とすが、仕上がりで持ち直すタイプ」というのが、今回の実感に近い表現です。おすすめかどうかを一律に決めるのではなく、あなたの髪質や重視したいポイントに合わせて検討してみてください。
向いていそうな人
- 普通毛〜太毛の方
- 仕上がりのまとまりを重視したい方
- 多少の重さがあっても、まとまりを優先したい方
- 香りが残るシャンプーが好きな方
注意したい人
- 洗浄中のきしみが気になる方
- もともと絡みやすいロングヘアの方
- すすぎ後の軽さを重視する方
- ベタつきやすい方
- 前髪や根元が重くなりやすいと感じる方
【Q&A】YOLU カームナイトリペアシャンプーに関するよくある質問
- YOLU カームナイトリペアシャンプーはどんな髪質に向いていますか?
-
処方から見た適性では、普通毛・太毛・エイジング毛でやや高めの評価になっています。実際に使った印象でも、太毛には比較的向いていそうという実感がありました。ただし、細毛やダメージ毛の方は、扱いづらさを感じる可能性があります。
- 洗っているときにきしみやすいですか?
-
今回の使用では、洗浄中にきしみを感じました。主洗浄剤にスルホン酸系を含み、洗浄力がやや高めの処方であることが影響している可能性があります。もともと絡みやすい髪では、摩擦や引っかかりが気になりやすいかもしれません。
- 細毛でも使えますか?
-
処方から見た適性は4(やや高め)ですが、これはあくまで処方構造からの評価です。実際に使った印象では、細毛には扱いづらさを感じる可能性があります。使用感には個人差があるため、様子を見ながら判断することをおすすめします。
- 縮毛矯正やカラーをしている髪にも使えますか?
-
処方から見た適性は3で、洗浄力がやや高めである点がマイナス材料として働いています。ただし、白髪染めをしている髪については「悪くなさそう」という実使用の実感もありました。色持ちを最優先したい場合は、洗浄力の方向性に加えて白髪染めの色が落ちるのはなぜ?退色を遅らせる方法を美容師が解説もあわせてご覧いただくと、日々のケアまで含めて検討できます。
- 香りは強いですか?
-
シャンプー自体の香りはそこまで強くなく、香り強さは17項目評価で4という結果でした。併用したトリートメントの方が、香りを強く感じる傾向がありました。
\髪型がまだ決まっていなくても大丈夫です/
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