白髪染めを繰り返した髪でも縮毛矯正はできる?見極め方を美容師が解説

白髪染めの回数や年数ではなく髪の状態・ダメージ・履歴から縮毛矯正の可否を判断する考え方を示した図

白髪染めをずっと続けてきたのですが、この髪でも縮毛矯正はできますか?

Ponoスタッフ

白髪染めの回数だけでは判断していません。今の髪の状態を見てからお答えします。

「もう何年も白髪染めをしてきたから、縮毛矯正はもう無理かもしれない」。そう思ってご相談をためらう方に、これまで何人もお会いしてきました。

結論から言うと、白髪染めを繰り返してきたこと自体で縮毛矯正の可否は決まりません。見ているのは回数や年数ではなく、今の髪の状態です。

この記事では、何を見て縮毛矯正の可否を判断するのか、施術が難しいと判断されるのはどんなときか、その場合どうするのかを整理します。

この記事でわかること
  • 「白髪染め◯回だから」では判断しない理由
  • 美容師が実際に見ている髪の状態
  • 施術が難しいと判断されることもあるケース
  • 「できません」で終わらせないための代替案
  • 縮毛矯正をした髪への白髪染めの続け方
目次

なぜ「白髪染め◯回だから」では判断できないのか

白髪染めを繰り返してきた髪といっても、状態は一人ひとりまったく違います。回数や年数が同じでも、髪の状態は同じにはなりません。

差が出る理由はいくつかあります。

  • もともとの髪の太さ・硬さ・体力
  • 美容室で染めてきたか、市販の白髪染めを自分で使ってきたか
  • 染めるたびに毛先まで重ねてきたか、根元だけにしてきたか
  • ブリーチや縮毛矯正など、他の施術を重ねてきたかどうか
  • 日々のドライヤーやアイロンの使い方

とくに市販の白髪染めをご自宅で使ってきた場合は、ダメージの進み方が読みにくくなります。薬剤の強さや塗る回数が毎回同じとは限らず、記録も残っていないためです。だからといって縮毛矯正ができないと決まるわけではなく、今の髪を見て判断するという考え方は変わりません。

「何年染めてきたか」よりも、「今、髪に何が起きているか」を見ています。

Ponoが実際に見ているもの

縮毛矯正の可否は白髪染めの回数ではなく、体力・ダメージレベル・クセやエイジングや白髪の量など今の髪の状態を合わせて見て判断することを示した図

カウンセリングと触診で、次のようなことを順番に確認しています。

まず、薬剤や熱に耐えられる状態か

最初に見るのは、髪そのものが薬剤や熱にどれだけ耐えられるか(以下、体力と呼びます)です。乾燥の具合・パサつき・指どおりの引っかかり・毛先の切れやすさなどから判断します。ここが他のすべての判断の前提になるので、いちばん先に確認します。

今のダメージレベル

髪を触ったときの硬さ・弾力・乾燥具合・引っかかり方を見ます。濡らした状態でもう一度確認し、水を弾くか吸いやすいかも合わせて見ます。ここが薬剤の強さと放置時間の判断材料になります。

クセの強さ・エイジングによる変化・白髪の量

クセの強さや出方、加齢による髪質の変化、白髪の割合も確認します。白髪の量そのものは、縮毛矯正の可否を左右する主な要因ではありません。あくまで体力とダメージレベルを優先して見たうえで、薬剤の設計に反映させる材料のひとつです。

白髪の量に応じたカラーの染め方の考え方は、40代で白髪が増えてもカラーは楽しめる|染め方の変え方で解説しています。

白髪の量ではなく、髪そのものの状態を見ているんですね。

施術が難しいと判断されることもあります

正直にお伝えします。どんな状態でも必ず縮毛矯正ができる、とはお約束できません。次のようなケースでは、その日は施術を見送る、または内容を変更することがあります。

  • 髪の体力が不足していると判断した場合
  • ブリーチ歴やハイダメージで、薬剤に耐えられないと判断した場合
  • 薬剤で必要以上に柔らかくなってしまった「ビビリ毛」など、施術によってかえって状態が悪化する可能性が高い場合
  • セルフカラーやセルフ縮毛矯正の履歴がはっきりせず、リスクを見積もれない場合
  • ホームケアが足りておらず、施術より先に整える必要があると判断した場合

履歴が詳しく分かるほど、必要な部分だけ薬剤の強さを抑えるといった判断がしやすくなります。反対に履歴がはっきりしないと、安全側に寄せた判断になり、できることが狭くなります。来店時にご記憶の範囲で構いませんので、使ってきた白髪染めの種類やセルフでの縮毛矯正の経験があれば、遠慮なくお伝えください。

ブリーチ履歴がある場合

ブリーチをしたことがある髪に、縮毛矯正を積極的にはおすすめしていません。「ブリーチしていてもできます」と安易にお伝えすることは避けています。その言い方が、髪への負担を軽く見せてしまう可能性があるからです。

一方で、他のサロンで断られた場合でも、今の髪の状態によっては対応できることがあります。判断しているのはブリーチをしたかどうかではなく、今の髪の体力・ダメージ・履歴・目指したい仕上がりを合わせて見た結果です。

「他店で断られたから、うちでも同じ」「他店でできたから、必ずできる」とは限りません。髪の状態は日々変わるため、その都度あらためて確認します。

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写真やこれまでのカラー履歴をもとに、LINEでお気軽にご相談いただけます。

「できません」で終わらせない、Ponoの代替案

縮毛矯正が今日できない場合に、別日への変更・ホームケアの見直し・トリートメントで整える・範囲を絞った施術という4つの代替案を用意していることを示した図

その場でお断りするだけで終わらせることはしません。今日できないなら、できる状態に近づけるための道筋を一緒に考えます。

  • 別日に変更する。その日の髪の状態や施術の重なりによっては、日をあらためたほうが安全な場合があります
  • ホームケアを見直してから再提案する。乾かし方や日々の熱の使い方を変えるだけで、髪の状態が整っていくこともあります
  • トリートメントで髪の状態を整えてから、あらためて判断する。手ざわりやまとまりを整えながら、施術できる状態に近づけます
  • 範囲を絞った部分的な施術にする。全体ではなく、特に気になる部分だけに施術を限定することもあります

今日すぐに理想の状態にならなくても、数か月かけて施術できる状態を一緒に目指すという考え方です。今日の施術件数よりも、髪を長く綺麗に保てるかどうかを優先しています。

白髪染めを繰り返してきたことによる髪への負担そのものについては、白髪染めを繰り返すと髪は傷む?負担を抑える方法で解説しています。

市販の白髪染めを使ってきた方へ

ずっと自分で市販の白髪染めを使ってきました。それでも相談していいですか?

Ponoスタッフ

もちろんです。むしろ、使ってきたことを教えていただくほうが、安全に判断しやすくなります。

市販の白髪染めやセルフでの縮毛矯正を否定するつもりはありません。大切なのは、使ってきたかどうかではなく、それが美容師に伝わっているかどうかです。覚えている範囲で構わないので、頻度や種類をお伝えいただければ、それだけ判断の精度が上がります。

逆に「ずっと市販のものだったから、サロンでは何もできない」と思い込む必要もありません。実際に髪を見てみないと分からないことのほうが多いので、まずは今の状態を確認するところから始めます。

縮毛矯正をした後も、白髪染めは続けられますか?

縮毛矯正をした髪にも、白髪染めは続けていただけます。ただし同じ日に両方行うかどうかは、順番と間隔を考えて決めます。基本的な考え方や間隔の目安は、白髪染めと縮毛矯正は同日にできる?順番と間隔で解説しています。

また、縮毛矯正をした部分としていない部分では、カラーの薬剤も同じようには使いません。根元と毛先で必要なことが変わるため、施術のたびに髪の状態を見て設計します。カラーと質感をあわせて考える視点は、白髪染めと髪質改善は相性がいい?でも触れています。

Ponoでは、今の髪の状態から判断します

Ponoは髪質改善と縮毛矯正を軸にしたサロンです。白髪染めだけを専門にしているわけではなく、白髪染めも含めた髪全体の状態を、長期的に良くしていくことを目指しています。

「白髪染めを続けてきたから」という理由だけで、選択肢を狭める必要はないと考えています。

まとめ

判断の材料になるのは、今の髪の体力・ダメージ・これまでの履歴です。染めてきた回数や年数そのものではありません。

その場で難しいと判断されても、それで終わりではありません。別日への変更・ホームケアの見直し・トリートメントでの調整・部分的な施術など、できる状態に近づけるための選択肢があります。

まずは今の髪を見せていただくところから、一緒に考えさせてください。

髪質改善・縮毛矯正のメニューと料金はこちらでご確認いただけます。

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